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プレゼン思考 小西利行 著 読書メモ

いつもお世話になっている新宿ブックファーストには大変申し訳ないけど、特に紙で持つことにメリットを感じなかったのでメモっておいて後でKindleで購入した本。

期待としては、パラパラめくった時にプレゼンをするように普段から考えるというような内容かと思ってたんだけど、ストレートにプレゼンの経験に基づく知のトランスファー本だった。

序盤はかなり当たり前だなぁと思うことも多く、さらさらっと読んでいたが、途中から人と人のコミュニケーションとしてのあるべき姿のような内容になってきて、非常に興味深かった。

社会的課題の解決と言われる世の中でCSV経営など言われるけど、そういった課題を共有して大きな困難の解決に取り組むことを現代版鬼退治と言っていたのは非常に良いメタファーだなと思った。
ただ桃太郎のサルキジイヌが桃太郎のビジョンに共感して戦ったというのは流石に無理があるとは思ったけど 笑

みんなが何となく捉えて使ってる言葉ときうのを放置すると何処かで破綻するという要旨のことも書いてあったけどその通りだなと思ったし、逆に言えばそういう言葉の運用を丁寧にやれる人かどうかで大分その人の信頼度は確認できると最近思っている。

今回、プレゼンという範囲についての話しだったけど、準備した資料を相手に示して、OKかNGかを決めてもらうというプロセスに日本人は慣れ過ぎだと思うが、それをもって相手の意見を引き出して議論を呼んでより良い内容に昇華させるというマインドが大事だというようなことが書いてあったと思う。
それは本当に大切だなと。また聞く力を重視すべきとも書いてあったが、プレゼンする時点で話す方にばかり焦点が当てられるけど、そうじゃなくて例えば一流の接客業のスタッフのように客が求めていそうな提案をコミュニケーションを通して探っていくという姿勢が大切なんだなと思った。

最後に書いてあった、不満にワクワクすれば仕事も人生も上向くというのも非常に良いなと思った。
どうしても不安に駆られることもあるけど、それすら数ヶ月や数年の後には何か解決手段を講じて面白い未来にするきっかけを体験しているかもしれないと思えれば最強だなと思った。

この本は冒頭にも書いたように期待してたのとちょっと違ったんだけど読み進めていく内に面白くなって、以前読んだブレイクザバイアスの濱口秀司さんが出てきたりもして読んでよかったなと思った。

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