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万能鑑定士Qの事件簿Ⅹ 松岡圭祐 著 読書メモ

読み続けてるシリーズの続き。
前回の予想で書いた0巻にて船の事件的なことが書いてあったやつかな?と思ったのが正解。ということは0巻はこれより後の作品か。
莉子の最初の事件解決を描いた作品。
しかも、I巻にて解決した偽札事件で逮捕された師匠とのエピソードも含み、最後には2つの事件のエピソード外の回想も含んだ。
莉子の初恋もあったが、ちょっとここはモヤッとしてしまった。

なんか、このシリーズでは悪徳な弁護士が結構出てくるが仕方ないのか。

また、池井戸潤さんの作品でも民主党政権をボロクソに言ってたのがあったが、この作品も同じように、どちらかというと実務能力の無さを言っていて、こういう言論の自由の使い方出来てるのは良いなと思うし、この論調を少しでもメディアで見ないのは違和感あるなぁと思う。
ちょうど東日本大震災の直後に刊行された本なので、生々しいのだと思う。

ちなみに、I巻の読書メモで書いた偽札事件に対してキャッシュレスならどうか?というのも回り込まれてダメって書いてあった 笑
現金の裏付けありきのキャッシュレスから変わる日は来ないんだろうか。ブロックチェーンによる置き換えもまだ浸透しなかったし。

事件としては、実印裁判もエメラルドの隠蔽の方も、掘っても無駄な場所を掘らされている状況で、店長の助言を活かして最後は袋小路から戻って戻って解決してしまう。流石の莉子だった。

そして、莉子がさりげなく最初に解いた事件は温泉地の温泉疑惑。成長がすごかった。

後2冊?で事件簿とついてるのは終わるようなので寂しいが楽しみ。そして、関連シリーズがまだあるみたいなので期待。

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