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Research Driven Innovation 安斎勇樹 小田裕和 著 読書メモ

最近、お気に入りで新宿ブックファーストに時々行ってザッピング試し読みして買ってきた勉強本の1つ。
やっぱり試し読みすると中々ハズレの多いビジネス書でも外しにくい。超良い本だった。

普段からデザインリサーチを業務で行なっているが、何気なくやってたことを意識させてくれ、改めて意義や目的を明文化してくれた。

様々なデータや意見、アイデアを揃えた時に、まとめ上げるとか選ぶのではなく、見方というか視点を探すというのが重要というのはなるほどと思った。
前に読んだ本でもヒトがAIと戦えるのはそういうバイアスをかけた解釈の所だと言ってたし、納得した。

ポジティブ・ケイパビリティとネガティブ・ケイパビリティというのも、そういう対極の仕事あるよなと思った。
日本人の優秀な人はポジティブが強いし組織の中で仕事できると思われる条件でもある気がするが、本人が飯の種と出来る能力かというと微妙だし、ネガティブ・ケイパビリティの方が希少価値と有用性が高いと思ったので身につけていきたい。

あわせて、リサーチを現在の選択肢の正しさを確かめるための手段として使ってしまいがちとあったのも、ポジティブ・ケイパビリティに毒されてる部分かなとおもって、ニュートラルにリサーチを使わないといけないと思った。あくまでリサーチは学習だ。

また、対話、議論、討論、おしゃべりの違いも途中定義してくれていて、意見の正しさを競い合うのが討論、意思決定のためにするのが議論。
対話とは、自由な雰囲気の中で、一人ひとりの事柄に対する「意味付け」を共有し、お互いの理解を深めたり、新たな意味づけを作り出したりするためのコミュニケーションのこと。
わかるためのデータとつくるためのデータという言葉も出てきて、このつくるためのデータを使ってワークショップなどでメンバーで対話を繰り返し、意味づけをかんがえていくのが大切とのこと。

初めの頃はよく、事実と解釈は必ず分ける。事実が重要と言われて余計な妄想入れるのを躊躇っていたのだが、データの解釈をすることは大切で、
主観的かつ定性的にデータに解釈を加えることで、問いに対する「考察を前進させること」を目的とする
と書いてくれてて、最近の気づきが間違ってなかったんだなと嬉しくなった。
さじ加減を覚えなくちゃいけないが。。

他にもワークショップの進め方TIPSなど貴重な情報が多くて最高だった。
またダブルダイヤモンドをベースに整理して説明してくれていたが、もしかすると、自分の思ってたダブルダイヤモンドの前にもう一つダイヤモンドをつけるイメージになるのかもと思った。
方向性の探索→方向性の定義→(対象の探索→取り組む課題の定義→)アイデアの生成→アイデアの検証
こんなイメージかも?と思った。

凄く良い内容だったので著者さんたちのTwitterもフォローした 笑

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