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万能鑑定士Qの謎解き 松岡圭祐 著 読書メモ

万能鑑定士シリーズ手持ちのラスト。
時間軸としては、今まで読んだ中では1番最後で正解っぽかったのでラッキー。
コピア兄が釈放された所から始まり、日中関係を悪化させる大問題へと発展。
実名で習主席や先日国葬で送られた安倍さんも登場。何故杉浦たいぞうさんだけ別名なんだと思ったら悪玉として描かれてたからか。。。

シリーズ1作目では民主党政権を批判するような内容が書かれてたが、今作では中国の国家のありようが批判的に描写されていて、そうだよなぁと思って読んだ。
ただ、途中で中国政府が出鱈目な声明を発表していた所は、正直先入観で、中国だから仕方ないと思ってしまってたが、その辺の読者の先入観も使ったトリックとなっていて久しぶりにやられた!って思ったオチだった。

作品としては唐代の日中での交流のもと作成された仏像と陶器がメインで出てきたがオチはフィクションとしても非常に興味深かった。

一旦、このシリーズは読めなくなるけど、本当に細かい知識がふんだんに散りばめられた良作だった。スピンオフシリーズは存在するので、その内手を出そうと思う。面白かった!

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