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チンギス紀 十 星芒 北方謙三 著 読書メモ

続き。
いよいよ草原の外へチンギスカンの覇業が始まる。

テムジンの各親族たちは皆領地を持たされ、そこを治めるよう命令された。封建制的な。
そして息子たちは西側に配置され、これから征服を始める。

その前に金国への侵攻が始まった。

トクトアの元を離れたマルガーシは、老いたトクトアと大虎を狩る約束を取り付けて3年ほど流浪。
ジャガガンボも流浪して梁山泊が作り上げた物流組織にチンギスカンとの繋ぎとして取り込まれそうになっている。
タルグダイとラシャーンは船を使った大きな交易を始める。

テムジンの孤独がどんどん強くなっているのが気になる。なるべく、心の弱さを打ち明けて欲しいけれど、昔の権力者には許されないのかもしれないなぁ。
完全にテムジン亡き後の混乱の元が作られていってるのがちょっと悲しい。

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