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依頼人は死んだ 若竹七海 著 読書メモ

以前読んだ葉村晶シリーズを最初から全て揃えて読む1冊目。

前作が非常に良かったので期待してた。1巻目ということで本人の因縁が強く描写されていてちょっと重たい感じだったが、やはり面白かった。

最初から謎を解かないホームズと謎を解くワトソン的な配役は健在。少しその役割分担がぼんやりしてる分、個人的な好みとしては落ちる部分もあったが。

登場時、葉村晶は29歳とのこと。猫も杓子も世紀末と言っていたあの頃が舞台のよう。確かこの前読んだ作品ではかなり現代に寄ってたし年齢も重ねていたので、これからその間の進化を読めるかと思うと楽しみ。

本作は、自殺の動機や真相を突き止める話が多かった。とある画家の奥さんの死の真相を突き止める時の画家の家を見学に行く描写がなんとも印象的だった。
その画家を筆頭に狂気の人物たちがたくさん出てきて、なぜか悲しくなった。

とにかく、少し後味悪いところもあったが続編期待。

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