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(2022:75)ワイズカンパニー 野中郁次郎 竹内弘高 著 読書メモ

仕事でナレッジマネジメントについて勉強する必要が出て、SECIモデルの提唱者である野中郁次郎さんの最近の書籍としてこの本を見つけて読む。

実は25年前の知識創造企業の新装版も買ってしまって、その分厚い本にちょっと後悔しているが、一旦置いておいてワイズカンパニーの方だけ読んだ。全部でなく1部は読み飛ばしたが。

ナレッジマネジメントも含めて発展していく企業は自立分散型リーダーシップが必要だとのこと。
Twitterで、「経営者視点を従業員も持てと言われても立場も給料も違うんだから、持つわけないでしょ」というような論旨が好評であり、自分もそうだよなぁと思った。
しかし、今回の本を読んでいて思ったのは、経営者視点ではなく、経営者の持つ思考原則を使い、従業員の視点フィルターを通して考えろということだなと思った。
共通善を目指すと言うことを考えた時に顧客に共感することが大切だとした時に企業のタッチポイントたる末端の従業員こそ大切な人員ということになるんだろうと思う。

視座を上げることが大切だと良く言われるが、その目的が上記のことだろう。
経営者は大抵大きな熱量を持って何かに取り組んでいる。その熱量を共感し、その取り組みに共同で向かう。これが視座を上げるや経営者視点で考えることなんだろう。

スターバックスはバイトにまで研修を徹底し、マニュアルはなく、スターバックスのミッションを原理原則に自己判断で物事に対応していくなんてことはまさにこの典型例だろう。
ナレッジマネジメントとはそのまま企業価値の増幅だと感じ、次転職する時にはそういうことも考慮しようと思った。

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