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【a-252】城郭考古学の冒険 千田嘉博 著 読書メモ

オーディブル。
これは、オーディブル内で積読になりかけていた本なんだけど、いざ聞いてみてるとめちゃくちゃ面白い大作ですごく良い本。

自分がもう少し城に興味があったら鼻血出るタイプの本だと思う。

考古学というと、ここ数年エジプト考古学者の河江先生がYoutubeで面白い動画をたくさん上げてくださってるので、自分自身はエジプト史をほぼ知らなかったけど、少しずつ興味が湧いてきている(一応、ギザのピラミッドは行ったことあるけど)。
エジプトではヒエログリフという文字資料があるため、少しは補完出来るものの基本的には当時を知るには発掘調査となる。
ヒエログリフは墓や神殿の一部にしかないからだと思う。

一方で、今回の話の中心となる戦国時代は多くの文献資料が残るため、考古学での考証がされているというのはあまり聞いたことがなかったように思う。

この本の面白い所は、同時代の文献資料によって定説とされていることなどを、考古学的に批評、異説の提示などまで行なっている点。
安土城跡の前田利家邸の位置の話などが印象に残っているが、色々面白い。
自分が唯一めちゃくちゃ興味を持って行ったのが安土城跡で青い瓦葺きのセミナリオのある異色の街をこの目で見てみたかった。
この本を機にどんなお城に行ったことあるかなと思い返すと、それなりには行ってるかな、なんて思った。
会津の鶴ヶ城、小田原城は秀吉の天下統一のイベント化された城攻めがあった。甲府城跡、名古屋城、彦根城、安土城跡、大阪城、姫路城、松江城、松山城、ほか。
お城はもっと面白い観点を見つけていかないと勿体無いなと思った。

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