万能鑑定士Qの事件簿Ⅵ 松岡圭祐 著 読書メモ
引き続きのシリーズ。
今回は贋作製造を大掛かりに手掛け、全く尻尾を掴ませない詐欺師との対決。
その相手雨森華蓮も莉子に負けず劣らずの美女とのことで、明らかにコントラストをつけて盛り上がる感じ。
屋敷内で鑑定士同士で情報交換した時、全員本当のことを言っているという先入観を持たされた。何もかも情報が伏せられた状態同士な所で嘘をつくとは。
みんなが本当のことを言う、言わないということを各人の前提を確認してよく見てみないといけないんだなと。
ナンパ鑑定士はプライドが高く自分の間抜けな姿をわざわざ綺麗な女性には伝えてくれない。
もう一方は別の事情。
やはり、いつでもありたい姿の違う相手かどうか確認が必要だなと。
莉子の真実を見抜く能力が凄すぎて、最後どうやって話を畳むかなと思ったけど、一気にすっ飛ばせるのがこのシリーズの良い所だなと思った。
例えば、半沢直樹シリーズだと、もやもやフェーズとズバッと解決してスッキリするフェーズの割合が95対5くらいに感じてスッキリしない気持ちが残りがちだったが、このシリーズはそのようなバランスについて気持ちいいなと思う。
華蓮はほぼ1人で組織犯罪に見えるレベルのことをやっていたが、これが本当に組織だったらもっとヤバかっただろうから、その内、vs組織の作品も出てくるのかな?と期待してる。
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