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【a-102】上流階級 富久丸百貨店外商部 其の一 高殿円 著 読書メモ

オーディブル。
タイトルの通り、神戸芦屋の百貨店の上得意様向けの専門営業のお話。

主人公はアラフォーバツイチ女性のバリキャリウーマン。元々パティシエの専門学校を出て、地元の洋菓子店を切り盛りする動機をアイデアで盛り立てる所からキャリアが発露し、百貨店バイヤーとして活躍。
そしてこの外商部へ転属する。

上流階級のお客様とのコミュニケーションは、別世界の仕事となり、憧れの伝説の外商員のおじさまの退職予告に困惑しながら、引き継ぎを果たすべく奔走する。

百貨店が幸せの象徴の時代は終わったけど、変わらず宝箱の中である価値を提供していくんだ、というメッセージラインだったと思う。
個人的に小さい時から百貨店、いわゆるデパートが無くなっていき、地元ではドーナツ化現象でアクセスが悪くて、高齢者向けの衣料品がメインで面白くない。行ってもデパ地下だけとあうイメージだった。
そもそもほとんど潰れて無くなっていった。

新卒以後の神戸に住んでた時に関西圏はまだまだ百貨店の権威が残ってるなぁと感じた。
とはいえ、インバウンドの中国人で溢れかえってあまり近寄りたい所でも無くなってた印象。

この百貨店の店員さんのプロフェッショナルな接客が描かれるけど、これに近いサービスって中々受けたことないなぁなんて思った。
ヨドバシカメラの店員さんとか丁寧だよななんて思ったけど。あとは酒屋さんとか。

芦屋という町のホンモノの人々にもお会いしたことないけど、どんな生活されてるのやら。

面白かった!

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