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カープのドラ1ルーキー・栗林良吏投手の抑え起用を推したい理由

2020年のドラフト会議では、カープは見事ドラフト1位でトヨタ自動車の栗林投手との交渉権を確定させました。そして現時点で既に契約を済ませており、背番号20を付けることも決まりました。

栗林投手は大卒社会人ルーキーなので、来季から即戦力として登板すると思います。そしてここで問題になってくるのは、栗林投手をどのように起用していくかです。

おそらく先発起用を推す声もありそうですが、私はこのnoteのタイトルにあるように彼の抑え起用を推したいと思います。

・カープの先発事情

2020年のカープの先発事情は大変でした。エースの大瀬良大地投手が怪我で離脱し、沢村賞投手のクリス・ジョンソンが1勝もできず。しかし同時に、森下投手や遠藤投手のような若手投手の活躍もありましたし、九里亜蓮投手の初めての規定投球回到達もありました。つまり、来季へ希望を残すシーズンになったのです。

仮に大瀬良投手が開幕に間に合うと想定して来季の先発陣を予想すると、

      (今シーズンの成績)
九里 亜蓮 投球回 130.2 防御率 2.96
森下 暢仁 投球回 122.2 防御率 1.91
遠藤 淳志 投球回 107.0 防御率 3.87
床田 寛樹 投球回   76.2 防御率 4.93
大瀬良大地 投球回   63.1 防御率 4.41

の5人辺りが可能性高いと思われます。

残り一枠もしくは上の5人から怪我人が出た場合は

今シーズン途中から1軍登板した
中村祐太、野村祐輔 投手

フェニックスリーグで好投した
高橋昂也、コルニエル、矢崎拓也 投手

そして新加入の
ネヴァラウスカス、大道温人 投手

辺りが候補になると思います。

こうやって見ると、割と先発候補は多いような気がしますよね。特に高橋昂也投手は手術明けから順調に登板を重ねており、床田寛樹投手が活躍する前と非常に状態が似ていますので、先発陣に加わることが期待されます。

・カープのリリーフ事情

2020年のリリーフ陣も先発同様カープは苦難していましたね。抑え候補のスコットが炎上で始まり、中崎や一岡、今村のような優勝の礎となったメンバーも不調で離脱し、シーズン開始から好調だった塹江投手に負担が溜まっていき、最終的には打たれる試合もありました。

しかし、希望もあります。二軍では高卒2年目の田中法彦投手がセーブ王となったり、ケムナ投手が終盤セットアッパーを任されたり、島内投手が球速をガンガン上げているなどなど。

ここでリリーフ陣を8人くらい予想すると

      (今シーズンの成績)
フランスア 53試合 防御率 2.45
塹江 敦哉 52試合 防御率 4.17
菊池 保則 44試合 防御率 4.50
ケムナ 誠 41試合 防御率 3.88
島内颯太郎 38試合 防御率 4.54
中田  廉 32試合 防御率 4.28
中村 恭平 14試合 防御率 0.96
田中 法彦   2試合 防御率 0.00

と、並べていきましたが、この中で今シーズン30試合以上投げて防御率が3点以下だったのはフランスア投手だけです。リリーフという役割は年によって成績が変わりやすいポジションですので、来年覚醒するピッチャーもいると思いますが、先発陣と比較すると不安要素が大きいと思います。もし来年、優勝を狙っていくなら、栗林投手くらいの即戦力をここに加えないと勝てないと思います。

「抑えはフランスアがいるからいいんじゃないか?」と思う方もいると思いますが、ここが問題なんです。フランスア投手は今シーズン開幕当初は不調であり、ビハインドで登板する場面もありました。また、昨シーズンも実は4月の成績はよくなく、シーズン途中から抑えとなりました。なのでシーズン当初から彼に抑えを任せるには少し不安があります。そしてシーズン序盤で抑えがはまらなかった時の恐ろしさを、カープファンはスコットで十分体感したと思います。

じゃあ栗林は抑え適正があるのか、と思われるでしょう。なので次はその点について書きます。

・栗林投手の抑え適正について

栗林投手は最速153kmのストレートと多彩な変化球が武器の投手。タイプ的にはカープの森下投手が近いらしいです。社会人の都市対抗や大学時代も先発として活躍しています。そう聞くと先発向きな気がしますが、実はアジアウインターリーグでは社会人代表の抑えとして投げています。プロ相手に防御率0.46で奪三振率は15.70で4セーブと圧倒的な成績を残しています
(参考URL:https://draftrepo.blog.fc2.com/blog-entry-2969.html)。
抑えは非常に難しいポジションなので、アマ時点で抑え経験があるということは非常に大きいと思います。

というわけで、広島の投手事情、そして過去の抑えでの成績を考えて栗林投手の抑えでの起用を私は推します。

そして佐々岡監督や鈴木球団本部長も先発だけでなく抑え起用もあるような匂わせをしています。

カープは先発よりも中継ぎが不安、そして栗林投手に抑え適正がある、というのが、私が栗林投手の抑え起用を推す理由です。

抑え・栗林、見たくなってきませんか?

背番号20を付けていた永川投手の如く、カープの抑えとして劇場を開く栗林投手に期待しましょう!

いつもキレイに使っていただき、ありがとうございます。