怒りよ、さらば
【本文】
なぜ人はムカつくのでしょう。
それは防衛本能があるからです。怒りとは、敵となる相手から自分を守る「攻撃」のための感情エネルギーです。怒ることで自分を害してくる存在を威嚇し、時には暴力を使ってその相手を排除します。
歴史的に戦争を始めたのはほぼ「男」ですが、男は自分の種を外からの攻撃から守る役目を負うため、攻撃的な怒りのエネルギーを持ち合わせています。守るためには、敵の裏をかき、敵が油断したところを攻撃した方が勝つ確率が高いので自然と「先手必勝」になります。
先手必勝だ!と互いが考えると、相手の状況に目を光らせながら、戦闘力を相手よりも高めようとします。相手を見ていると戦闘力がどんどん上がっていることが分かり、これだと先に攻撃を仕掛けられるに違いない!と双方が思い込んで、先手必勝のドンパチが起こるのです。
戦争まではいかなくても「マウントの取り合い」はまさに先手必勝で相手を抑え込んで自分を防衛するための攻撃なのです。
こうして、人間が怒りの感情を持ち、相手も同じ怒りの感情を持って「先手必勝」とする限り、この構造から抜け出ることはありません。いつまでも戦争を、マウントの取り合いを続けることになります。
【防衛本能→怒り→先手必勝→ドンパチ】の構造をじっと眺めていると、アホらしくなります。夫婦喧嘩を見ている子供のようになります。「両親ってアホやな。そんなしょうもないことで喧嘩して」みたいな感じです。
アホらしくなったら、次にするのは、暴走する防衛本能を解除することです。解除キーは「防衛とは、一体何から何を守っているのだろう?」という【問い】です。この問いを何度もしていると、何から何を守るのかという答えが見つからなくなってきます。
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それはちょうどいい!いきあたりバッチリ!が場活の合言葉。 日常を楽しく生きるために必要なメソッドを数千人との対話の中から導きました。いまも…
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