病気の発覚

今回は、何故私が社会不安障害と発覚したというきっかけについて書いてみたいと思います。


大学を留年していた頃、慢性的に頭痛と吐き気、腹痛が続く時期があり、まず近所の脳外科に行って、MRIと血液検査をしてみました。
結果、MRIの方はあまり問題はなかったのですが、血液検査で重度の栄養失調と貧血だったことが発覚しました。当時、大学の研究室が楽しくて1週間連続で泊まり込みをしたりなども頻繁で、夕飯も学食が閉まっている時間帯はカップラーメンばかりだったので、当然といえば当然です。
そこで、家庭での食事療法と鉄分の錠剤をもらい、頭痛は治ったかのように思えました。
また、腹痛の方は、血液検査で他にもおかしいところがあったので、紹介されたこれまた近くの消化器内科に行って検査してみたら、ピロリ菌がいました。(その際に人生はじめての胃カメラを体験したのですが、あれ地獄ですね。二度とあんな思いしたくないです。)

これで、もう各体調不良は完治したと思ったのですが、一向に良くならない。何故だ。ということで、最初の脳外科の先生に「試しに行ってみて」と心療内科の紹介状を渡されました。
はっきり言って、少しだけそんな予感はしていました。そして、案の定鬱病と診断され、問診を続けていくうちに「身体化症状・鬱病を伴う社会不安障害」という診断書を書かれました。


正直、私を知っている友人に自分が鬱病になったと言っても、誰ひとり信じてくれません。それほど昔は快活で、自分で言うのも変な話ですが、学級委員とかに立候補するようなタイプだったのです。
これはあくまでも推察でしかありませんが、今思うと、そういう事をやりたかったというわけではなく、「こういう行動をとったほうが利益が大きい」と無意識に考えていたような気がします。部活を選ぶときもその他の部員を見て自分の役割がありそうだからと考えた結果であったし、大学の学部を選ぶときも、文系なのに理系のほうが就職率と選択肢が良いと判断したため、無理して理系の学部に進みました(その結果、無事数学系の必修科目を落として留年しました)。

また、もう一つ、これは最近知見を得たことなのですが、自分の性自認が「サピオセクシャル」というちょっと変わったものだったようです。自分の場合、異性が恋愛対象なのは前提として、その中で必ず「頭が良い」「特殊な能力がある」など、付加価値がある人にしか興味が沸かないようです。
当時は気づいていなかったのですが、自分と違う考え方をする、自分にとって面白い研究室の人間とよく話をしていたのですが、その人には彼女がいて、しかも少し嫉妬深いようで、次第に私のことを匿名でネットストーキングするようになっていたようです。
また、それと同時に私の元彼にくっついている女性から軽い嫌がらせを延々と受けていたりと、人間関係に嫌気が差していました。
その研究室の人は全然恋愛対象ではなかったし、元彼とは友達として良い関係を築いてはいたのですが、それが気に食わなかったというだけでとばっちりを受け、軽くストレスが溜まっていたのです。

当時の自分だと、それこそ勝ち気な性格だったので、嫌がらせを受けても笑って受け流すような対応を続けていました。
中学時代も同じような理由でいじめに遭ったのですが、真っ向から文句を言って黙らせていました。
しかし今回の場合、匿名だったり細かい嫌がらせであったりと、特に私が仕返しが出来ない状態であったため、耐えるしかありませんでした。


結果、無意識に「理想的な強い自分」を演じていた化けの皮が剥がれてきたということです。
正直自分はそれを認めたくはありませんが、それ以外に病気になる理由が全く見当たりません。

ともかく、そうやってやっと、自分が精神病であることを自覚することが出来ました。
あの時不規則な生活をしていなかったら、もしかしたら未だに病気に気づかず、言いようのない苦しみに苛まされていたかもしれなかったので、結果オーライですね。
本当に自分の予期しないところで病気になっているので、たまには心療内科も掛ってみても良いかもしれませんね笑