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STAY

今年のゴールデンウィークは、晴れの予報が多く絶好の行楽日和となりそう。家族で帰省したり、海外旅行の計画を立てていた人は、さぞ残念がっているかも知れない。
それどころか、長引く自粛要請で職種によっては、解雇や倒産の危機でGWと言えども、休み明けのことを考えると眠れないお休みになるだろう。


僕は、8年前に震災の影響で解雇され、以後、就職もせず、自宅フリーランスとして働いているわけで、毎日が不安の中で生活している。フリーランスには仕事の波があり、入金のタイミングによっては収入がない月だって普通にあるので、サラリーマンからコロナ禍で仕事が減ったとか聞いても、なにを今更と正直ピンと来ない。僕にとっては、明日におびえて生きるのは当たり前の日常なのです。
ステイホームとか、言って不要不急の外出を避け、家で過ごしましょうとか啓蒙されても、もともと外で人と遊ぶことよりも、飲み代があったらおもちゃや、推しのCDに金を回す性質なので、これもピンと来ない。


もちろん、旅行やキャンプに出かければ楽しいのだが、家にいても同じように有意義に過ごせる術は沢山ある。今の時代、ネットやゲームをやるだけで日が暮れるし、自己啓発で読書をしてもいい。どうしても何もやる気がなければ昼寝したっていい。


厄災に限らず、人生なんて自分の力ではどうしようもないことの連続で、悩めば悩むほど心が疲弊してしまう。悩んで踠いたところで、結果はあまりかわらない。こういう時は、余計なことは心配せずに、ケセラセラでやれることをコツコツやるだけで十分だ。


他人を困らせるようなことをしなければ、自ずとツキも回ってこよう。気持ちを楽にしていないと、どんどん悪い方向へと流れが変わっていってしまうもの。


ステイホームなんて、慣れればどってことはない。むしろ楽園にさえ思えてくるもの。やんちゃなうちの愛犬でさえ、家の中でおもちゃを見つけては遊んで、あきれば昼寝している。コロナ禍が収まるまでは、こんな調子でもいいと思う。


自宅勤務ができている人も、通勤時間がなくなってその分余裕が生まれたはず。この機会に、自分なりの家での過ごし方を見つけて楽しく前向きにゆったりとした時間を過ごし、心にも余裕をつくりましょう。


心に余裕があれば、DVや虐待なんて起こるはずもありません。
苦しくても笑顔で家族に接しましょう。こういときは「馬鹿なんじゃない」と言われるぐらいで丁度いいのです。

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ほかのエッセイは< YAHABABART STUDIO >のHPで。

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