電気痙攣療法 mECTとは

皆さんECTとはご存知だろうか。精神科の治療療法の一つで頭に電気を流して治療する療法だ。昔は麻酔などで眠らされることなく行われていたため恐怖心が凄かったが、今は麻酔で眠らされて、筋弛緩薬も使うので治療を受けている時の記憶はない。昔のものも動画があるので貼っておく。

僕が行った病院では入院中に週3回のペースでECTを行った。一番辛いのは絶食、絶飲だと思う。前日夜から水も飲ませてもらえなくなる。

当日朝起きたら朝飯は抜きで点滴が始まる。脱水症状を防ぐためだ。

時間になるとストレッチャーで運ばれて処置室に着く。そこには麻酔科医がスタンバイしており頭に電気を流すための電極が貼り付けられたりする。

ここで点滴の管から麻酔薬が投入され記憶はなくなる。
麻酔のおかげで恐怖心から解放されることは非常に良いことだが記憶がなくなる瞬間はとても怖いものだ。

ECTの効果

効果は実感としてあまりわからないというのが正直なところだ。僕は双極性障害で治療を行った。躁状態がよくなったのは確かだ。あまり昔のことを思い出さなくなったりもした。
昔の嫌な記憶を思い出さないというのは非常に助かることだが、記憶の断片的な喪失も体験した。例えば固有名詞が出てこないなどである。

合計8回に渡ってECTを行ったが、最終手段と呼ばれるほどの効果はないような気がする。治療を行っていたのは4ヶ月ほど前だが、現在も薬物療法を続けている。

精神科にお世話になって二十年弱だが、もしかしたらこれからも入院の度にECTが行われるかもしれない。

双極性障害は治ることはなく寛解させるしかないのだがこうやって文章を書く以外のことは現在できていない。

自分の誇りを取り戻すために執筆を続けていこうと思う。

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