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嘘を見破れ!エピソードクイズ!

(著者)バカ公園・夢

昨今のネット社会では、情報の大洪水が起きています。
適切な情報収集をするためにも、嘘を見破る力が求められていると思います。
ということで、嘘を見破る力を楽しく鍛えるクイズをご用意しました。

これから、自分の実体験をベースにした4つのエピソードを紹介します。
それらのエピソード内には、ひとつずつ嘘の記述があります
嘘以外の部分は全て実体験です。
どこに嘘が紛れ込んでいるか、見破ることができるでしょうか。

それではどうぞ〜〜〜!


◆問1

高校時代。
放課後の教室で、僕と大山内は部活をさぼって駄弁っていた。
夕日が差し込む教室は、今の時間だけ世界から切り取られたような感じがする。

「俺ん家でメガマンやろうぜ」
大山内が言った。
「いや〜、俺ロックマン苦手なんだよな〜」
僕はさりげなく、メガマンをロックマンと言い直す。
「大丈夫だって!クリアするまで帰れないやつやろうぜ。明日休みだし」
大山内は荷物をまとめて教室を出ていく。
僕も仕方なく彼に続いた。

大山内の家までは自転車で20分程度。
秋の心地よい風を感じながら自電車を漕いでいると
「マック寄らねーー? フレンチフライ食いたい!」
大山内が大声で言った。
「ポテト安くなるクーポンあるよーー!」
僕はさりげなくフレンチフライをポテトと言い直す。

「でもあれか、フレンチフライ食べながらメガマンやったらコントローラーぬるぬるになるか〜!」

ポテトって言え。ロックマンって言え。

「ポテト食べたらちり紙で拭いて、それからロックマンやればいいだろ〜〜!!」

届いてくれ、この想い。届いてくれ〜〜〜。

急に自転車を止めて、大山内が言った。
「ちり紙ってなんだよ。ティッシュだろ」

は?
大山内はこういうやつだ。こういうやつなのだ。
そんなところが、好きではあるけど。

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答え
大山内なんていう友人は僕にはいない。




◆問2

温まるものが食べたいと友人が言ったので、
ソーキそばを食べに行こうと提案した。
友人からは、「温まるものといったら、鍋だろ。しゃぶ葉行こうぜ」と言われた。
しゃぶ葉?しゃぶしゃぶって鍋なの?
しゃぶしゃぶはしゃぶしゃぶであって、鍋って感じしなくないか?

結局、その日は意見がまとまらなかったのでどこにも食べに行かなかった。
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答え
しゃぶ葉に行ったので、どこにも食べに行かなかったという記述は嘘。





◆問3

僕が世界中でスマッシュヒットを飛ばすロックバンドをやっていた頃。
その年のツアーも終盤に差し掛かったところで、
メンバーのNOBU(Dr)からとてつもないカミングアウトがあった。
※これから彼のカミングアウトについて書くが、
 許可を得ていることはここに明記しておく。

「このバンドから抜けたい」

衝撃を受けた。理解できなかった。悔しかった。
今や、世界中を熱狂させる伝説のロックバンドの地位に上り詰めた僕たち。
これからも、どんどん音楽史に残る伝説を作っていくつもりだったのに。

NOBUのプロフィールは、1981年7月19日、四日市生まれとされていたが、
実は18世紀頃にヨーロッパで生まれたという。
また、本名は須藤信広とされていたが、実はサン・ジェルマンというらしい。
そう、不老不死など数々の伝説をこの世界に残した歴史上の人物である。
ファンからも好評のライブMCで披露する手品は、本物の錬金術だったという。
ワールドツアーで世界中を飛び回っても、通訳はすべて彼が担当していた。
様々な言語に精通していたとは聞いていたが、本当だったのだ。
まさか都市伝説と思っていた数々の伝説、
そして、サン・ジェルマン伯爵の存在そのものが本当だったとは。
どこからどう見ても日本人としか思えない外見をしているが、そこは何かの秘術を使っているらしい。
そろそろこの時代での活動は終わりにして、どこかでひっそりと次の時代に備えたい。
それが彼の考えだった。

それから先は、みなさんご存知の通り。
僕らのバンド「フェニックスズ」は解散した。

サン・ジェルマン伯爵、いや、ここではNOBUと呼ばせて欲しい。
NOBUはこの先の時代でどんな活躍をするのだろう。
少なくとも僕らは、音楽で最高の時代を築くことができたはずだ。
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答え
サン・ジェルマン伯爵は、姿を変える秘術など使えない。






◆問4

ティロリティロリティロリ♪

ポテトが揚がりましたよ、の音が店内に鳴り響いている。
僕はモバイルオーダーで注文した
ダブルチーズバーガーセットの出来上がりを待っていた。
モニターに自分の番号が表示されている。次の次の次か……。
などと思っていたその時。

「キャーーーーーッ!!」

厨房の奥から女性の悲鳴。
ざわつく店内。スタッフさんが厨房の奥に走っていく。

「ウワーーーーーッ!!」

厨房の奥から、さらに男性の悲鳴。
カウンターに並んでいた親子連れの子供が今にも泣き出しそうな顔をしている。

僕はどうしていいのかわからず、厨房を覗き込んでみた。
奥からふらふらとスタッフが歩いてくる。
口の周りは血だらけで、目には光が宿っていない。
明らかに様子がおかしい。店内から、客達が我先にと逃げ出していく。

スタッフは唸り声をあげながら、カウンターを乗り越えてきた。
親子がへたりこんでいる。腰が抜けたのか、逃げ遅れたのだ。

僕は咄嗟に壁に設置されたガラスケースを割って、斧を取り出した。

「うぅぅ・・・」
スタッフが親子ににじり寄っていく。
その様子は、明らかに人間とは思えなかった。

僕は思いっきり斧を振り下ろした。
スタッフの腕が床に落ちる。

もう一度斧を振り下ろす。
スタッフの右肩に斧が食い込む。

もう一度斧を振り下ろす。
スタッフの頭をかち割った。

赤黒い血が飛び散って、スタッフは崩れ落ちた。

僕はへたりこんでいる親子に手を貸して、店内から逃げ出した。
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答えはこちら↓









答え
壁に斧が設置されているのはアメリカの映画でしか見たことがないので嘘。
あと、舞台がマックなんだから、マックならではの倒し方をしないと面白くないだろ。斧で倒すな。




いかがでしたか?
紛れ込んだ嘘を見破ることができたでしょうか。

嘘を見破る力を培って、健やかに日々を生きていきましょう。


それではまた〜〜〜。

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