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長時間労働の解決は社員の生産性を上げることではない

働き方改革が4月より施行されていますが、みなさんの会社はどうでしょうか?働き方改革法案にはいくつかあるのですが、一番肝になるのは「時間外労働の削減」です。

こういった大きな動きの中で会社がどういう対応をするかで、その会社の本質がわかります。大きく分けて3つのパターンがあるので自分の会社と比較しながら考えてみていただければよいかと思います。

社員に丸投げパターン

多分これが一番多いんじゃないかと思うんですが、PCの強制シャットダウンやノー残業デーを導入して労働時間を短縮するだけで、あとは社員の生産性を上げることで解決しようとする方法です。
そもそも人間の生産性は劇的に上がりません、機械じゃないので。もちろん社員の生産性を上げるのは大事です。でもそれには生身の人間なので限界があるんですね。だって営業さんが今の売上を2倍にするって無理ゲーですよね。このパターンは社員にしわ寄せがきてしまう駄目パターンです。

仕組みで解決パターン

個人の能力に任せるのではなく、仕組化して生産性を上げようとするアプローチです。手作業でやっている仕事を機械にさせるとか、定例会議をWEB会議にしたり、社外でも仕事ができるように社用車を導入するなど、今の業務を仕組みて効率化するのですね。これは考え方としては良いのですが、導入にかかる金銭的コストと時間的コストが問題になります。

仕事を捨てるパターン

お金をかけずにできる長時間労働の解決する方法はシンプルで、「無駄な仕事を捨てる」ことです。これは一番シンプルですが一番難しいです。例えば会議だと会議を効率的にするのではなくて会議を辞めてしまうのです。
つまり本当にこの仕事は必要なのかをゼロベースで考えないといけません。出社しないといけない必要性はあるのか?
「通勤時間は無駄じゃないのか?」
「朝会はいるのか?」
「提案書を作るの意味は何か?」
「申請書は何の為?」
「社内プロジェクトで本業が疎かになっていないか?」
「飲み会の幹事って仕事?」
などなど、当たり前の日常に疑問を持つことが大事です。
また、いろんな事業を手広くし過ぎて社員に負荷がかかっているケースも多くあります。その場合は将来性が無い事業や利益が出ていない事業を捨てる決断が必要です。

というわけで、まずは捨てることから始めることが大事です。あなたの会社が捨てることを決断しているなら、それは良い会社だと思います。逆に社員に丸投げの会社であれば将来的に不安な気がしますね。

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