モネとマティス もう一つの楽園 ポーラ美術館

Claude MONET クロード・モネ
Matinée sur la Seine セーヌ河の朝
1897年

ポーラ美術館で開催されているモネとマティス展を観てきました。

1890年代のモネは、積み藁やルーアン大聖堂などをテーマにいくつかの連作を描きましたが、これはセーヌ河の朝の風景を描いた17枚の連作の一枚です。
柔らかい朝日が溶けた川面のきらめきが美しい素敵な絵です。絵は戸外で制作されました。モネは、夜明けを選んだのはより単純な光が当たっているからだと言っています。

夏の朝の夜明け、太陽の光が少しずつ大気を満たしていく様子を捉えています。実際の樹々や空と、その水面に写った像は溶け合っていて、日の出からだんだんと明るくなっていく時間の流れを感じました。
水面を境とした対称性と手前の樹々とその奥の風景の比較で奥行き感のある構図、紫や緑や青などの微妙なグラデーション、モネの表現力は素晴らしいです。

この絵を観ていて、子供の頃の夏休みの朝を想い出しました。見たことのない風景なのになぜか懐かしいと感じて、ずっと見入っていました。

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