肉食ー慣れと流行

流行というのは集合意識の動きのことをいうのであろう。慣れというのは個人意識の固定部分か、麻痺部分か・・・

1kg+の肉を扱うのが慣れっこになってしまった。フライパンでジューっと焼いて、象印の炊飯器にぶちこむ。フライパンにそのまま玉ねぎとセロリを入れてしばらく炒めて水を足し、肉と一緒に炊飯器へ。スロークックで4時間放っておけばカレーやシチューのベースが出来上がり。今日はメキシカンなチリコンカン風にするつもり。

画像1

200gのひき肉を何度かに分けて使っていたのは今や昔。

ここ5年くらいで本格的に糖質制限+プロテイン強化のトレンドが出来たのではないか。パレオ食やケト食、糖質制限食はどれも似たようなメニューに見える。

最近Facebookで追っている藤川徳美先生の推奨食はトレンドの集大成のような気もする。熱狂的なヴィーガンと正反対で、まるで反動のようなトレンドではある。さてこのトレンドはどこまで続くか・・・

藤川先生の主張はごもっともに感じられ、糖質制限+プロテイン強化(+鉄+ナイアシン)で体調はとても良くなると思う。1種糖尿病持ちの義父に付き合って糖質制限+プロテイン強化食を試したことがあるが、確かに体が楽になるし、精神的にも安定する。

しかし、スーパーフルーターなる水野瑞樹さんの実例や、西アフリカのシエラレオネでNGO活動していた女性からの情報で、「みんなベジタリアンなのに筋骨隆々であった」、ような話を聞くと、「別に動物性タンパク質に頼らずとも、腸内環境さえ整えば菜食だけでも十分にタンパク質を吸収して健康を維持できる」のでは?と仮説が立つ。

60億人がフルに超肉食をできる余力が地球にあるだろうか?・・・ないと思う。菜食で十分なタンパク質を吸収できる腸を育てること、タンパク質吸収を阻害する糖分の摂取を控えること、が指針になるのかもしれない。水野先生によると、フルーツだけで健康に生活できる体に改造するのに2年間くらいかかったらしい。我々が住んでいる地域は豆畑まで500+km、海まで300km、肉牛まで3kmである。肉を食べるのが理にかなっていると思われ、写真の結論となっている。

***

私が中高生の時(90年代)には脂肪の摂取量を減らして野菜をしっかり食べないと病気になる、太る、ということが盛んに言われ、繊維質の食べ物、ビタミンC・βカロチンの積極摂取が健康の指針になっていたように思う。洋食として入ってきた乳製品への疑問、肉食への偏りなどへの懸念から和食への回帰、が謳われていたように思う。妹が重度のアトピーであったから、精錬した小麦や砂糖の摂取にはそれなりに耳にはしていた。脱ステロイドして魚と鶏を強化し、油分・小麦などを減らす食事をしていた。(淡白な食事に飽き飽きしていたティーンエージの私は夜な夜なカップラーメンやジャンクフードを食べたりジュースを買って飲んだりしていた・・・何故か太らなかった・・)

当時、アトピーや乾癬という皮膚病の原因はタンパク質の過剰摂取を原因とする説があって、カッピング(吸い玉で悪血を抜くもの)で悪い血を除けば治りやすい、と言われたりしていた。一時的には悪血が抜けて良くなるが、悪血が溜まってしまうメカニズム自体を変えなければ根治しない、という問題が後に提起されるのだが。

大学を出て21世紀に足を踏み入れたあたりから、菜食主義・マクロビが流行となり、私も興味はあったが実行できなかった。健康上では慢性貧血で、鉄剤をよく飲んでいたのと、睡眠不足時にはビタミンB群とカフェインを飲んで乗り切っていた。

菜食主義を試してみたのはタスマニア滞在時。仲の良かった友人がベジタリアンで、どうやって味付けをしたりカロリーを取ったりするのかを見せてもらってやっと試してみられた感じ。フルータリアンやローダイエット(生のものしか食べない)も流行った。フルータリアンの中野瑞樹さんの生活にも感銘を受けたことを覚えている。

しかし、妊娠を機に伝統のバランス食(炭水化物・タンパク質・無機質&野菜)に戻した。菜食だとどうしても体調が優れなくて。菜食だと、うっかり炭水化物ばかりの食事になりがちで糖質過多になっていたんだと思う。

最近では若干下火になった気もするが、リーキーガットを諸病の問題とするトレンドがあった。腸内環境を整えるためにイースト菌を摂取しないとか、カンジダ菌が好むものを与えない、特に小麦と乳製品を控えるというのもトレンドであった気がする。小麦を食事から除去するのはかなりの気合が必要で、息子が謎の下痢をした時に10日間ほど試したことがある。私の場合は実感できる変化はなかった。

まぁ、色々と流行に流されているが、医者にかかるほどにブレなくて良かった。タンパク質も過剰摂取しないように、減らした糖質分のカロリーを補う程度にやっていこう。豆も同時に増やしてます。子供達がもう少し大きくなったら菜食でプロテインを補えるように体質改善したいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?