誕生日会とコロナと言葉

豪州は季節のイベントが少ない分、予算というかエネルギーは、イースター、クリスマス、そして誕生日会を派手に祝う。夫が7月、娘が8月、息子ふたりが9月、そして私が10月。7月から憂鬱である。冬の雨が少ない快適なシーズンなのでやりやすいのだが、内向的な夫婦である私たち。エンジンがかかるまでたいへん憂鬱。

さて、8月中旬の娘の誕生日。2歳に誕生日会をやって以来でそれは彼女の記憶にもないので、今年こそはパーティーをやれ、とうるさい。まぁ仕方ない、今年は仕事もしていないし、やるのに丁度いいかなと思っていたら、COVIDの規制があって、今のところ家でやるパーティーの制限はないに等しいがひょっとすると10人制限になるかもしれないし、そもそも全面禁止になるかもしれない。サウスオーストラリア州は今週から50人だったのが10人制限になったし、ビクトリア州は最強ロックダウン中。

パーティーをやるとなるとどんなに少人数でも椅子やら机やらをどうにかせねばならないし、レンタルするものもあるかもしれない。直前のキャンセルは痛い。

ビクトリアが全面ロックダウンに入ったので、我々の住むクィーンズランド州もきっと厳しくなるかな、、それを口実にパーティーキャンセルしたい・・と思っていたが、なかなか規制強化にならない、、、都会での感染は落ち着いたように見えるし、、おおっと油断していたら誕生日まで10日ではないか!ヤバイヤバイ、ということで観念して渋々準備をはじめた。

昨夜久しぶりに琥珀糖を作った。2年前に商品化しようと思っていたことがあったくらいだから、それほど難しくはなかった。作りはじめてから、棒寒天は一晩つけておく作業があったことに気がついたが、15分で済ませてしまった。。やはり透明度に差が出たと思う。漬けておくと余計な色が抜けるんだと思う。寒天は粉か、糸がオススメ。


そして翌朝、シャワーを浴びていたら、湯気で曇った鏡に娘の落書き「XX is mean and rood」これは、「XX is mean and rude」の書き間違いで、XXは私の名前だから、「お母さんはケチでイジワル(卑劣で無礼)」ってなところだったのでしょう。子供の(特に女の子が男の子に対する)定番の罵り言葉でもある。

単なる悪戯だが、誕生日会のキャンセルの口実を探していた私にとって渡りに船。。!私はケチでいじわるになっていいのね〜ということで、誕生日会はキャンセルしようか、と提案してみた。ずっと愚図っていたがさてどうなるか。COVID規制強化が先に来るか


実は、落書きを見た時、さめざめとした気分になった。私は子供の為に生きるタイプではなく、自己中に生きている。素敵な親だとも思っていないが、ただMean and rudeを地で行くとも思っていなかった。いざ、そう言われて(書かれて)見ると、あぁそうに違いない、と思えるから不思議である。


同時に、親が子供に投げる言葉もそれくらい説得力があるに違いないと思われてきて恐ろしく感じる。ちょっとくらいイラッとしても子供を罵る言葉って本当にダメなんやろうなぁ、、と身を以て感じた。「バカッ」とか「鈍い!」っていう言葉は言わなくてもよくて、褒め言葉だけ声にするようにしないといけないなぁと改めて思った。糾弾する言葉はよくない方向に子供の行動を強化してしまう。気をつけよう。

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