50日後にフジロックに行くおじさんの記録①

50日後にフジロック2024が開催されます。

　フジロックが初めて開催されたのは1997年。当時北海道で大学に入ったばかりだったので、フジに行く余裕も知識もなかった僕は、後日友人から借りたビデオテープで当日の動画を見て衝撃を受けました。
　暴風雨の中ステージに集う若者たち。その中で演奏するレイジ、レッチリ、サードアイブランド、何よりもキャリアのスタートにしてピークのサマーキャンプが演奏し2日目は中止という事件性。
　これは行かないと駄目だという使命感に駆られて行った第2回、残念ながら開催地は豊洲でした。
　その後大学生活のピークを迎え就職、結婚、親となり、苗場とは無関係に。特に2005年以降は音楽とも一線を引いた生活でした。

　人生にはおおよその段階があって、若い頃は体力と時間はあるが知力とお金がない。その後知力と財力がつく頃には時間が無くなり、財力と知力と時間が揃った頃には体力がなくなる。
　若い頃は体力なんて自分次第だろと思ってたけど、視力や聴力の衰えや不慮の病気には人間抗えないというのをここ最近本当に実感します。

　そんな感じで、人生の中で全てが揃う瞬間なんて無いものではありますが、一方で、暁闇や宵闇のように、それらが見事に溶けあう時期が、わずかな期間ながら誰にでも存在すると思っています。
　そこを見誤るってしまうと、永遠に未来に憂う状態を続け、ある時を境に、そのまま過去を懐しむ時間を過ごし続ける時間になってしまうのではないでしょうか。

　僕の人生は今まさに宵闇に近い状態だと思います。体力と知力、財力と時間のバランスが保たれている。この時を利用して、今だからフジロックに行かないと、きっと一生悔いが残ると思い、北海道から1人4日間の参戦を試みようと思った次第であります。

　音楽には深くは触れず、だいたい25年振りに久々のフジロック参戦を綴っていこうかと。これで最後かもしれませんが。