馬楽の時間 114

馬術部物語
 日蓮仏法の生命論が凄い。知れば知るほどどんどんはまっていった。
「仏とは生命のことだ」と、戸田城聖が獄中闘争の中で悟る。
 戦時中、戸田は「不敬罪」「治安維持法違反」で2年間獄につながれる。この戸田の悟達が仏法を現代に蘇らせたと言える。
 仏法とは生命の法則。生命とは何か?因みに生活とは生命活動の略。
 生命とは?生命は生死を繰り返しながら永遠に続くと以前書きました。
 その実態とは?非常に興味深く何度も勉強したのが「十界論」。
 生命の状態を十に分けて解明している。地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天、声聞、縁覚、菩薩、仏。
 その一界ごとに十界がある。地獄界に地獄界から仏界までの十界がそなわっている。仏界にも地獄界から仏界までがそなわっている。
 10×10=100。三千界まで行くのだがここでは省略します。
 この三千種の生命が縁に触れて出てくる。
 地獄界は文字通り地の底、光が見えない、悩みのどん底。楽しく喜んでいるのは天界。例えば近しい人の死の報に接し、天界から一気に地獄界へ。逆に、いくら頑張っても上手く乗れなく落ち込んでいたのが、一つのアドバイスで上手くいけば一気に天界へ。
 仏界とは全てを良い方向に向けられる強力なエネルギーと言えようか。
 試合でミスし負ける。「ナニクソ」と負けをバネに猛練習に取り組むのが仏界。負けたことが縁。マイナスをプラスに転じる。
 おどおどし、いつも一歩踏み出せなかった私。そのままの自分でも、慎重でしっかり準備する自分に変わればいい。変われるんだと思うようになり、どれほど自信がついたことか。頭を上げ胸を張って歩けるようになった。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?