馬楽の時間 40

 調教について
 さあいよいよ乗ります。できれば曳馬したいですね。異常を発見できます。ここからも私のやり方です。補助してもらって馬上へ。もう飛び乗りはできません。乗ったらまず首筋を愛撫し、たてがみを整えます。「お前身体固いんだって」「嫌なことあったのかい」と語りかけます。まだ歩いていません。声に出すので下で見ている人にはふざけているのかと思うそうです。馬は絶対聞いています。内容は分からないとしても、声の穏やかさに気づいています。「よし、歩いてみようか」。ゆったり歩き出します。可能なら手綱は伸ばしたまま。体を柔らかく、馬の動きに付いて行きます。馬が身体を固くする要素を全て除外します。「どうだ歩きやすいだろう」。まだ話しています。常歩の時、馬はストレッチできます。人も運動する前必ずストレッチしますね。能力を発揮できるかどうかはストレッチにかかってます。馬も
同じです。たっぷり時間をかけます。


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