馬楽の時間 81

指導者からの質問
リラックスについて つづき
 同じようなこと書いていますが、技術は互いに関連してますので、何か1つだけを取り出すことは出来ません。と同じく、何か1つ改良されると他も良くなります。
 本に書いたと思いますが、自転車を思い浮かべて下さい。二人乗りで、後ろに乗り、前の人につかまっちゃダメだとしたら、バランスもリラックスもあやしく、落ちるかもしれませんね。じゃあ前に乗ったらどうでしょう。ハンドルをにぎりペダルを踏む。そうなれば自由自在。バランス、リラックス問題なし。要するに、自分で操作できるならかなりのことが出来ます。
 乗馬も同じです。リラックスを求めるのなら同時に、馬の操作も練習すべきです。操作で一番肝心なのは「止める」です。止める自信があればリラックス出来ます。止める時の形「胸を開く、肘を曲げる、踵を下げる、そしてちょっとエビぞり」はいい姿勢をつくり、馬の動きに付いて行くための「背腰の張り」を覚えられます。
 背腰の張りについて、ミューゼラー著「乗馬教本」(日本語版)には「の張り」とあります。英語版には「back」とあります。backは普通何と訳しますか?そう、「背中」ですよね。そこで私は「背腰」と表現することにしました。言ったでしょう、話はどんどん広がります。


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