馬楽の時間 44
できるだけゆったりと速歩。スピードもゆっくり、馬が緊張しないようにします。手綱は長いままです。頭頸を下げ長く伸ばすのが理想です。ハミを引かれないと知れば、探り探り伸ばし始めます。騎手はひたすら余計なことをしないようにします。バランスを崩すと馬は不安を感じます。走りにくくなります。騎手が固くなるとブレーキと勘違いします。氷の上を静かに投じたカーリングの石が滑るような速歩をしましょう。声をかけ愛撫、愛撫。
馬は頭の中まで解れ、より柔らかい動きになります。まだ速歩数分。
単純な操作で手前を変えます。開き手綱。少し口に触ってみます。絶対分かりやすく。小学生の算数です。1+1は? 2の近くなら愛撫。何度か算数。1+1は? きっちり2じゃなくていい。
ハミで口に触るけど、馬が不快と思わないようにするのが重要。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?