コメント_2019-06-02_231340

「推し」の話

このVTuber界ではよく「好き」ではなく「推し」という表現が使われている

僕自身「推し」という表現形態は昔から知っていて、twitterなんかでよく誰かのファンなんだろうなという人が尊い、とか生きていてくれるだけで幸せ、なんて呟いててなんかちょっとあぶねえんじゃねえの、くらいに思ってた。とにかく、三次元のアイドルとか、たくさんキャラクターがいるゲームの中で使われる自分とはちょっと遠い界隈の表現形態だと思っていた

まあでも実際無数にいるVTuberの中で好き、の上に推しという表現があると段階的に説明できて便利だし、人に説明するときなんかはよく推しは~~です。とか言っていた

そうして時が経ち昨年末頃、花譜に出会う

確か最初はにじさんじの某陽キャ(陰キャ)のRT、それか某債務者の放送ですごい人がデビューしたと聞いたんだったと思う。二人のことは追ってたのでよくtwitterとか放送とか見てて、それで発見したんじゃなかったかな

実を言うと動画を見たときの感想はお、また歌の上手いバーチャルシンガーがデビューしたか。程度だった

実際twitterフォローもチャンネル登録もその時はしなかった。そのころには追いかける対象が多すぎて容易に追いかける人を増やすことができないくらいの状況にもなっていたのもあると思う

しばらくたって花譜の「心臓と絡繰」という曲がすごい、という話を聞く。ああ、あの子か、確かにいい歌だこれは。映像もいい。バーチャルシンガーだし生放送もそこまでしなさそうだから追いやすいだろう、ということでとりあえずのチャンネル登録をした

またしばらくして今度は年末の大規模歌番組に出るとの情報が。ニコニコで別の年越し番組もやってたのでそっちを見つつ、見れたら見るかくらいの気持ちで視聴。タイミングよく見れた。良かった

同時期くらいに不穏な噂が立ち始める

異様に再生数が伸びている「心臓と絡繰」という曲が工作されているのではないかという噂だ

まーたアホどもが騒いでる、花譜運営も大変だな。というくらいの気持ちだった

しばらくして花譜運営からのそういった噂に対する声明が発表された

声明は前半は工作ではないかという疑問に対しての説明で、広告は出たけどなんでここまで伸びているかわからない、という内容であって、まあそうだよな、やっぱスゲー子なんだなという感想
後半は花譜に対する運営の気持ちというのが書かれていて、ここでガツンと来た

素晴らしい才能を持っているが通常のアーティストとしてデビューするのは難しく、バーチャルシンガーとしてなら・・・ということが書かれているのだが、ああ、この子はバーチャルシンガーたりえる確固たる理由を持ってこの僕たちが愛するバーチャル界に生まれてきて、この世界が存在することができているからこそ彼女も存在し得えているんだ、と感じた

VTuberが流行らなかったら、多くのVTuberたちがその才能と多様性の限りを尽くして界隈の熱量を保ってくれていなかったら、最初に花譜を発見してくれる人がいなかったら、僕がバーチャルという文化を愛していなかったら、出会うことはなかったであろう奇跡のような巡り合わせ、存在に感じた
ここで花譜という少女を包む世界観、というのが僕の中で確立されたように思う

twitterはすぐにフォローした。

twitterを見る、動画を見る。花譜のいる世界観が補強されていった
1/30、受験のため活動を一時休止。
3/20、活動再開
4/12、高校入学。おめでとう。かわいい

4/28、ニコニコ超会議のVTuberスペシャルライブステージに出演。ここで二度目の衝撃が来た

生憎な事にその日は仕事があって見れるか見れないかの瀬戸際だったが、休憩時間に急いで生放送を開いたとき、花譜のオリジナル曲「魔女」の2番が始まるところだった

震えた

そこには明らかに15歳の花譜という少女が存在していて、同じ時を共有しながら、生命を謳って多くの人々を強く魅了していた

続くオリジナル曲「雛鳥

素晴らしかった。歌声に飲み込まれてただ泣いてしまった
この時歌う15歳の花譜という少女の存在が実質的な物量を持って僕の中に形作られた
動画やtwitterで見る彼女は遠くの素晴らしいものを眺めているという感覚であって、ある意味では虚像だった。しかしこの瞬間にもっと身近で親しい存在になったと思う。ああ、実在してたんだな、という感覚が近い


この辺から花譜ちゃんと呼び始める
花譜ちゃんが嬉しそうだとによによするしファーストEPもすぐ買った。ほんと素晴らしい曲だな
ファーストワンマンライブの知らせに驚喜乱舞する。初めてのクラウドファンディングだったが結構な額を入れてしまった。リターンが待ち遠しい

目標金額500万のところを最終的には4049万3千円で達成。達成率809%の快挙だ
余談だが、支援総額が上昇するにつれて花譜ちゃんがかわいい反応してくれるので多くのファンは途中からクラウドファンディングをエンタメとして見ていただろう


こうしてどっぷりハマっていった。

花譜ちゃんに関わっている人はみんなフォローしたし、その人たちのことも好きになった

そして先日、クラウドファンディング成功に際して運営からの声明が発表された


運営から花譜ちゃんがどのようにして生まれて、どんな思いを持って運営しているかということが切々と連ねてあった
本当に素晴らしい運営チームだと感じた。愛情というものが文章を通してダイレクトに伝わってくる内容で、運営のこともとてもとても好きになった

この時気が付いた
バーチャルシンガー花譜」という存在は、素晴らしい歌声を持つ15歳の少女と、心を揺さぶる曲を作るカンザキイオリ氏、美しい幻のようなMVを制作する川サキ氏、ミステリアスながらも少女らしいかわいらしさが見え隠れする姿を具現化したPALOW.氏、そして花譜ちゃんの第1観測者であり深い愛情をもって道を切り開いてくれる運営の皆様方が一つとなって構成する一種の集合体で、(実質的なという意味での)バーチャル存在であり、僕は何かしらの一部分をではなく全体として、花譜世界に立つ花譜ちゃんという人物の存在性に感謝し、愛しているのではないのかと。これが「推し」というものではないか。そのときやっとわかった




人生で初め的ここまで個としての存在を好きになり、ただこの時間もどこかで生きていてくれていることが日々の糧となるほどに嬉しく、幸せな気分になれていることは人の長い一生の中でもそうそう体験できることではないのかもしれない

そんな日々を与えてくれたバーチャルシンガー花譜ちゃんには感謝しかない

ありがとう


8/1のライブが本当に楽しみだ


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