おやすみなさいませ

明日は目覚めなければいい
そう思いながらおやすみと呟く

幼い頃テレビで観たフランダースの犬
おじいさんが逝く場面
そこでそこまで泣くかって言われるほど
泣いたのを想い出す
その後主人公が逝った
不思議とそれはそれでよかったと思ってた

そこでは泣かなかったから何故かと聞かれ
ひとりじゃなくなったからと答えた

しっかりとアラームよりも先に
いつもと同じように目覚めてしまう
ゆっくりと静かに冷たい床に足を運んで
寒いと呟き空を見上げておはようは空へと
本当に目覚めてるのかと時折思いながら確認して