となりのすすむ君
し、しげるー!!!
福祉の仕事に一番向いてないぞ、しげる。やめとけ。社会のためだ。
岸田さんは「引きが強いので、極端な例」と書いている通り、私が福祉の仕事に就いて20年の間、しげるクラスの人には会ったことないです。
でも、すすむ君はたまにいます。
学校は卒業したけれど社会に出てからつまずいて、いくつかの仕事を経験したのち福祉の仕事へ流れてきます。
介護の仕事は体力も使いますが、パズルのように利用者さんに合わせて食事・排泄・入浴などの決められた日課をこなすスケジュール管理能力も必要です。あと、突然家に帰りたくなる人をなだめるコミュニケーション力とか。
しげるはお母さんを甘くみてたけど、高いスキルがいるんやぞ。なめんな。
私が出会ったことのあるすすむ君は、体力もスケジュール管理能力もコミュケーション力も持ち合わせておらず、周りのスタッフから浮いていました。本人は一生懸命頑張っているのですが、スケジュールがどんどん滞るので他のスタッフの当たりがキツくなってしまいます。
「アイツは仕事ができない」
「足手まといだ」
「要らない」
「辞めてほしい」
本人のいないところで、時にはあからさまにそんな言葉が投げかけられてしまって、やがて去っていきました。
すすむ君は逃げたりズルしようと意図的に仕事をしないわけじゃなくて、できない。
それを他のスタッフに解説して「こうしてみたら良いんじゃない?」と提案してみても、みんな自分が損してるって思うのか「あっちが悪い」ってスタンスなんだよね。
いいとか悪いとかじゃなくてさ、単に特性の違いだから。てか、君ら口が過ぎる。
すすむ君的な人は仕事は遅いけど、利用者さんへ丁寧に接する。
ヘルパーをしていたお母さんをdisって舐めてかかる、しげるや
そんなしげるを「いないと困る」と考えて引き止める講師や
すすむ君を晒し者にする福祉ワーカーより
ずっと素直で優しい。
これは記事を読んだ人にしか伝わらないけど、
・グループワークでだんまり
・慌てたように激しくうなづく
・今、何をしているのかわからない
すすむ君自身は自覚ないかもしれないけど、固める反射・原始反射が残存してて、日常生活に強く影響しているように思う。
グループワークでだんまりする→場面緘黙で
激しい頷き→対人ストレスがめっちゃありそう
どちらも固める反射の影響だろう。
今、何をしているのかわからないのは、モロー反射と首の左右の反射も関係していそうだ。
あー、反射を統合したい!
すすむ君にケアが必要な状態はこの先も続くかもしれないけど、少なくとも「できること」と「できないこと」解析度が上がるから、無理マルチタスクを求められる支援・介護職より、もっと自分らしく楽に社会で生きていける道を選べるようになると思うの。
なんかさ、誰も悪くないのに息が苦しくなるような社会は、もう要らないや。
となりのすすむ君が、私が、幸せに生きていけるように、反射の統合ワークを広めて行こう。
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