日本スポーツ協会公認(JSPO)バドミントン指導者コラム(6):『大人になる』とは何か
こんにちは!
今回は『大人になる』とは何かについて情報共有して行きましょう!
これは永遠のテーマかも知れません。皆さんは大人とはこう言う事だ。と言う考えや答えを持っていらっしゃいますか?
『大人になりなさい』
『子供じゃないんだから』
『子供みたいな事はやめなさい』
『大人を見習いなさい』
めっちゃ良く聞くフレーズですね〜。しかし、おそらく、いや、必ず。聞く側はテンション下がりますね〜。笑 この次は必ず怒られる。と、耳を塞ぎたくなります。
人間は皆必ず例外無く子供から大人に成長します。その明確な境目と言えば成人式くらい。しかし単なる行事にすぎないので、本人からすると何の実感も無い。昨日と比べても全く変化無し。笑
自分が大人になったと自覚する。それはどんな意識や思考が確立されれば良いのでしょうか?
私が思う大人になる定義は『ストーリーの破壊が起きた後に見渡せる能力の習得』だと思っています。
ストーリーとは
こうなるだろう、こうだと良いなと言う自分の理想や期待
破壊とは
期待通りに行かなかった、進まなかった一瞬の出来事
見渡す能力
破壊が起こった後に現実を見渡し、どうするか考え実行出来る
最も大切な事は、破壊が起きる前と起きた後の現実世界がどう違うか理解する能力です。
この思考が無い人は今と言う現実世界を受入れる事が出来ずに、『こんなはずじゃなかった。こうなるはずだったのに』を繰り返します。この状況で自分は何が出来るだろう。と言う思考に転換できず、前に進めない。と言う事が起こります。
子供は基本的にこの思考です。指導者としてはこうしたらどう?とか、こんな考えあるよね?みたいに選択肢を増やし、子供が『こうやってみるね』と言う気持ちを持てるまでサポートしてあげれば良いと思います。いずれそのスキルが身につきます。長い目で大丈夫です。
指導者が気を付けなければならないのは、あなたはこうあるべきだ。とか、こうやりなさい。と言う様に強制させ、どうだったか感触を聞かない事。これでは子供の思考に蓋をしているのと同じですね。
タイパ重視やそのカテゴリーで結果を出させないと自分が評価されない。と言う思考や環境の指導者に多いです。
スポーツは、この破壊がしょっちゅう起こります。1日に10回くらい破壊される事もあります。笑 そこで立ち止まり、起きてしまった現実世界で自分が何をしたいのか。を考えてみてください。そこに寄り添うのが指導者であると考えます。
スポーツがくれる『大人になる』場面を探して、私生活に落とし込んで行きたいですね!
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