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日本スポーツ協会公認(JSPO)バドミントン指導者コラム(8):『挫折』とは何か②〜挫折との付き合い方〜

1. コラム(7)のおさらい
・挫折の正体
・立ち止まって考えさせてくれるイベント

2. 本文
早速『挫折』との付き合い方について情報共有して行きましょう。

挫折とは『思う通りにならない社会の中で、何が出来るか、何をしたいか、何をやるべきかをブレーキによって強制的に考えさせてくれるイベント』

このイベントを使ってどう人生を豊かにするかを深掘りして行きます。

バドミントンで例えましょう。絶対に勝ちたい試合で負けてしまいました。

私も数多く試合の勝ち負けを経験して来ましたが、こんな風に思う事がたくさんありました。
・あの時の一本が取れてれば
・あの時のネットインが無ければ
・あの時のスマッシュが入ってれば
・最後のサーブが浮かなければ

様々なプレーの結果を振り返る事をしました。

しかし、せっかく『挫折』と言うイベントが来た時にこの振り返り方では勿体無いと言う事に気付いたのです。

挫折した時にまず理解するべきは、『起きている現実は正しい』と言う事を認識する事です。

この場合の正しいとは倫理的や社会的ルール上での正では無く、起きた事が『今』。今が正しい現実なんだと言う認識をする事です。

『今』を正しい事だと認識が出来ないと、『あの時こうしておけば』の思考から抜け出せず、幻想世界を巡る旅から帰って来れません。

『今』を正しい事だと認識が出来れば、『今何が出来るか、するべきか』の思考にシフトチェンジ出来ます。

そしてその認識後に、何を実行したのか、何を乗り越えたのか。これが残りの人生の成功体験となり、自分の経験値となります。これが自分の信念や根幹の考えに大きく関係していると思っています。

挫折と言うイベントを正しく使う事で得られる物は、競技のレベルアップだけではありません。本人の生き方、考え方、行動に大きく関わっています。

そんな事で落ち込んでるな!と言うアドバイスだけでは無く、本人がどんな事に挫折を感じたのか、どれだけダメージを負ってしまったのか。まずは話を聞いたり、どう解釈しているのかを理解する。

指導者はそこで的確なアドバイスが出来なくても良いのです。本人からすると話を聞いてくれると言う事だけでも大きい事ですね。

挫折しない様に導くのでは無く、挫折によって人生がより豊かになる様に導いてあげたいですね!

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