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日本スポーツ協会公認(JSPO)バドミントン指導者コラム(42):『関心』とは何か

こんにちは!

今回は『関心』と言う言葉について情報共有して行きましょう!

関心とは、心を惹かれ注意を向けると言う意味です。
しかし、他人の関心事は自分の関心事と異なる上に、理解する事も難しいものです。

指導の場面において気を付けなければならないのは、指導者の競技における関心事と、生徒の競技における関心事は異なる。と言う事です。

例えば
指導者が『データ化が大切だ』と言ってフォア奥から打つショットの種類を数値化したとしましょう。

しかしこの時、生徒はデータ化や数値化よりも『ストレートに打ったハイクリアーの質を改善したい』と思っていました。

これではお互いの関心事が共有出来ず、練習の目的や効果が薄れてしまいます。

大切なのは『他人の関心事に関心を寄せる気持ちと行動』です。

この場合
・データ化が大切だと思っている指導者側の説明不足

・データ化よりも優先したい練習があると貫く生徒側の聞く姿勢

この2つがお互いの関係を遠ざける原因です。

指導者側は、データ化によって生まれるメリットやプレー場面などを説明し、生徒の関心を寄せられる様に努めます。

生徒側は、一旦自分の考えは置いておき、指導者の説明に耳を傾け、データ化の必要性を追求してみます。

その上で次は逆のパターンを実践してみます。

指導者側は、生徒の持っている関心事に耳を傾けて、どんな思いや発想を持っているのか聞き出します。

生徒側は、指導者に自分の関心はどんな場面で、どんな思いであるのか伝えてみます。

逆のパターンの目的は、お互いが相手の関心を理解し共有する事です。

この『逆のパターン』を実践出来ない指導者は多いです。言いたい事を言って終わりのパターンですね。

どんな事を考えてるのか。やりたい事は何なのか。その競技にどんな思いや発想があるのか。私はこれを総じて『関心』と呼んでいます。

お互いの関心事に関心を寄せられる様な関係を作って行きたいですね!

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