OOTP8で遊ぶ SEA-3年目

OOTP8の3年目が終わったのでまとめる回。


前年は開幕前こそ期待は大きかったものの、シーズン序盤は攻守で噛み合わずに出遅れると終盤の追い上げで勝率5割がやっと。優勝を逃すシーズンとなってしまった。
ただ投手を中心に有望な若手が多く、彼らの才能が花を咲かせば地区優勝のその先も見えてくるだろう。

そんな3年目シーズンに向けてオフに行った主要な補強は以下の通り。

・主要な補強

・J.Valverde(リリーフ,トレード)

昨年途中に獲得したがシアトルでは全く活躍できなかった若き剛速球リリーフ・Zumayaとのトレードで実績あるリリーフのValverdeを獲得。抑えには既に昨季大活躍したStreetがいるため、彼に繋ぐセットアッパーとしての活躍を期待。

・T.Lincecum(先発,トレード)

Lincecum。そう、あのティム・リンスカムである。25歳の若さで2度のサイ・ヤング賞を受賞し、00年代の後半-10年代初頭のMLBを代表したピッチャーのティム・リンスカムだ。
もっともゲーム内では昨年(2年目,2008年)にMLBデビューを果たした有望株の一角といったところ。有望な若手投手2人+マイナー選手2人⇔リンスカム+マイナー選手1人の4対2のトレードで獲得。
この獲得で「キング」フェリックス・ヘルナンデス、カーショウの2人に次いで3人目の史実サイヤング勢が入団。(※ヘルナンデス:'10年、カーショウ:'11年,'13年,'14年、リンスカム:'08年,'09年受賞)
このサイヤング三本柱がこの世界ではどのようなピッチングを見せてくれるのか注目だ。

・W.M.Pena(外野,FA)

このPenaは後に来日しパリーグで活躍したパワーヒッターのペーニャである。獲得の狙いは昨年獲った(そして途中で放出したが)Byrnsと同じく、外野の4番手としてレギュラー陣のバックアップを見込んでのものである。
それにしても外野が(半ばDH専のアダム・ダンはさておき)イチロー・ミレッジ・ジョーンズ・ペーニャとNPB経験者まみれになった。

・シーズン開幕

さぁ開幕だ。開幕2戦目にて移籍後初登板のリンスカムが8回途中3失点(自責0)の好投を見せる等開幕7連勝とロケットスタートを切る。
4月こそ昨年地区優勝のエンゼルスが対抗してきたが、5月に入り5連敗→7連勝→8連敗と不安定な戦いをしている間にリードを築く。
こうしてエンゼルスを振り切るとその後もヘルナンデス・リンスカムを軸とした投手陣を中心に安定した戦いぶりを見せ、最終的には2位エンゼルスに16ゲームの大差をつけて無事地区優勝。
最初に書いた通り若く才能ある選手が成長を見せ、まずは地区優勝という花を咲かせた。そしてその先にある球団史上初のワールドシリーズ進出、そして制覇を目指したポストシーズンの戦いが始まるのだった……。


・ポストシーズン開幕

さあポストシーズン開幕……、と行きたいところだったがここに来て緊急事態が発生。
まず9月頭にレフトのミレッジが走塁中の筋断裂で全治2-3か月の負傷を負いシーズン終了になると、同じく9月の下旬に今度はセンターのジョーンズがホームでの交錯で(この時期にコリジョンルールなぞない)頭蓋骨骨折の重傷で全治約1年!今年のポストシーズンどころか来季の出場も危ぶまれる重症になってしまった。
とにもかくにもこの2件の故障で1か月のうちにポストシーズンを控える中レギュラー外野手が2人離脱する緊急事態に。とりあえずペーニャと適当な控え選手を代役にして、ポストシーズンへ挑むことになった。


・ALDS

レギュラー選手2人が戦線離脱と開幕前から暗雲が漂う中ポストシーズンが開幕。ALDSの相手は東地区2位でワイルドカード枠での出場となったレッドソックス
初戦をキング・フェリックスの好投で勝利するも第2戦はリンスカムが5回もたずKOで1勝1敗のタイに。第3戦は延長14回までもつれたが勝利。そして第4戦を落として2勝2敗として最終第5戦に。
ここでエース・キングを先発のマウンドに送るとこの大一番で7回被安打7、9奪三振に無失点と魂のピッチングを見せると、打線も5回に2点を先制。終盤に追加点を取ると最後はストリートが9回を0に抑え3-0で勝利。
3勝2敗でALDSを突破し、ワールドシリーズ出場をかけALCSの舞台へ進む事になった。


・ALCS

ワールドシリーズ出場のかかったALCSは昨年世界一のツインズが相手に。一昨年はここで涙をのんだだけに今年こそ球団史上初のワールドシリーズへ進みたい。
リンスカムが8回2失点の好投で初戦を取ると、第2戦は8回裏に6点を取る猛攻で14-11の乱打戦に勝利。
場所を敵地ツインズのホームに変えた第3戦はカーショウが6失点と乱調も延長11回の乱戦を9-8で勝利し3連勝で早くも王手。

王手をかけて第4戦。8回を終えて2-5と3点のビハインド。これは今日決まることは無さそうかと思われたが9回表、1死23塁からイチローの2点タイムリーで1点差に迫る。2番ロニー凡退で2死もサルタラマッキア同点タイムリー。そしてペーニャのサードゴロは悪送球となり二塁ランナーが帰って逆転。さらにアイバーもタイムリーで続き9回1死から5得点の猛攻で7-5と試合をひっくり返す。
最後は抑えのストリートが9回を0に抑え7-5で勝利。
第2戦以降は終盤に猛打が炸裂しまさかのスイープでこのALCSを勝利。マリナーズ球団史上初のワールドシリーズ出場を決めた。


・ワールドシリーズ

MLB一年間の総決算、世界一を決めるワールドシリーズにたどり着いた。相手は名門、ロサンゼルス・ドジャースNL西地区で105勝し、圧倒的な成績で制したチームだ。
なお先のCSにおいてマリナーズは終盤力で相手を圧倒したが、ドジャースもワールドシリーズ進出を決めたNLCS第6戦において、

7回終わって0-5→8回裏に5点差を追いつく→9回表3失点で最終戦ルートか?→9回裏先頭二塁打→敬遠→併殺で2死3塁と追い詰められながらタイムリー安打で2点差→エラー→2点タイムリー二塁打で同点→サヨナラタイムリーでワールドシリーズ進出

と凄まじい終盤力を見せつけていた。

さて、このシリーズはキングとリンスカムの2枚看板を軸に今季台頭したプロスペクト・Felizの三本柱を先発させ、
1キング→2リンスカム→3Feliz→4適当
5キング→6リンスカム→7Feliz(総力戦)
のローテで行く構想を練っていた。


さぁ2009年のMLB総決算。ワールドシリーズが始まった。本拠地セーフコ・フィールド(現Tモバイルパーク)初戦の先発は当然エース、キング・フェリックス。8回途中2失点の投球で降板すると同点で迎えた8回裏、イチローとサルタラマッキアを塁に置いてポストシーズン中打撃好調で4番に入ったペーニャ。ブロクストンの初球を叩き打球は左中間スタンドへ飛び込む勝ち越しの3ランHR。
最後は抑えのストリートが9回を0に抑え第1戦を勝利。しかし試合後に悲報がチームを走る。
今日先発のヘルナンデスが違和感を訴え診断は全治2週。幸いにも試合には出場できる程度の症状だが、ここで無理をさせ今後のキャリアに響く大怪我でもされると困るし、それ以上に痛みでパフォーマンスが落ちている中この大舞台で満足なプレーをできるのか?故障者リストにこそ入れなかったもののローテからは外れ、ベンチ待機となんとも中途半端な対応で残りのシリーズを戦うことにした。

エースこそ抜けたが今季大活躍のリンスカムがいるさ。いざ第2戦となったがリンスカムは5回もたずに降板。腕の違和感らしい。結局試合には負け、対戦成績は1勝1敗のタイとなった。
そして試合後、医師の診断によるとリンスカムは上腕部の捻挫で全治3週間。キングと異なり試合出場は不可となり、ここで無念の戦線離脱。シリーズ最初の2戦で2枚看板が両方いなくなり、今後の戦いに暗雲が立ち込める。
呪われてねぇかこの球団

いなくなった選手を嘆いても仕方ない。戦地を敵地、ドジャー・スタジアムに変わり3-5戦の3連戦が始まる。
第3戦には三本柱最後の一角、Felizが先発も味方のまずい守りに足を引っ張られたことも響いて6回7失点の乱調。この試合は大差で敗れ1勝2敗と負け越しになった。

第4戦はこれも今季MLBデビューを果たしたプロスペクト・ムーアを先発。ポストシーズン2回の先発では打ち込まれていたため不安もあったが6回途中を投げ3失点と何とか粘ると以後はリリーフ陣がリードを守り5-4で勝利。対戦成績は2勝2敗のタイとなった。
第5戦も打撃戦を制して対戦成績は3勝2敗。チャンピオンリングに王手をかけ本拠地、セーフコ・フィールドへ帰る事となった。

待望の栄冠まであとひとつ。第6戦はここまで中継ぎで待機させていたカーショウに賭ける事にした。彼にとっては古巣相手の登板でもある。
さて試合の方だが、ホームの大観衆に後押しされたか初回からサルタラマッキアの一発で先制すると2回にイチロータイムリーで追加点。3回には先頭ペーニャのホームランからさらに3点を追加し都合この回4得点。3回終えて6-0の大差をつけるとカーショウも5回を無失点。
6回表にトニー・アブレイユの3ランで反撃を許すもカーショウは6回3失点で試合を作ると7回をバルベルデ、8回は一昨年の最多セーブ投手・ロドリゲスが繋いで3点差のまま9回表に。

最後はエースで締めさせることも頭によぎったが(4点差だったらキングで行ってただろう)最後だからこそ勝ちパターンを貫かんと守護神・ストリートをマウンドに。
先頭を歩かせるも次打者をゲッツーに打ち取り2アウト。あと一人。(ここでまたキング登板がよぎったが)
最後の一つはレフトフライ。これをガッチリと掴むとその瞬間、マリナーズは球団史上初となる世界一の座に輝いた。



――と、いうわけでワールドシリーズは4勝2敗でドジャースを下し、見事3年目で世界一を掴み取ることに成功しました。

初戦2戦目でダブルエースが消えるわ、そもそも9月にレギュラーの外野2人がいなくなるわと呪われたかのような有様ではありましたが見事栄冠を掴み取れました。

大分長くなったので各種データや選手への所感辺りは次の記事に回します。


おわり


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