二郎系人類〜ただの食レポ〜
だいぶ前、おおかた9ヶ月前くらいであろうか、友達と近くの二郎系ラーメン店に行った。
二郎系ラーメンの特徴は、
麺の上には野菜(モヤシとキャベツ)と「ぶた」とよばれるチャーシューが載せられる[12][13]。豚肉を主な材料とした出汁に、チャーシューの煮汁をベースにしたタレを加えて調整する[12]。三田本店を含めた殆どの店舗で自家製麺[12]を行い、原材料として日清製粉の強力粉「オーション」[14]を使用している。出来上がった麺は基本的に比較的太く、ごわごわした平打ち麺となっている。
(↑wiki丸写しである)
というものらしい。
野菜の量やチャーシューの大きさより一際自分の関心を惹いたのは、その特徴的な麺であった。
嫌というわけではないのだが、なんか、こう、ゴワッとしていて、中がちょっと粉っぽいという感じ。食べたことがある人にはお分かりいただけると思う。
スルスルと食べ進める友達を尻目に、自分はこの麺がデンプンのアルファ化がなされているのだろうか、と訝しんでしまった。
1.アルファ化
コメなどのデンプンは生の状態では、アミロペクチンとアミロースによる強固な結合を成している。このような状態をベータ化デンプンという(らしい)。
これらに水を加えて加熱処理することによって、我々人類が消化しやすい形に変化させることを(デンプンの)アルファ化という。
人類がアルファ化されていないデンプンを摂取すると大抵きちんと消化できないらしい。
筆者は幼少期にホットケーキミックスを水に混ぜた状態で焼かずにパクパク食べていたのだが、(ベーキングパウダーのパチパチ感がたまんねンだわ)食べた後にはいつも下痢だったと記憶している(食べ物の話してるのに、すみませんねぇ)。
猿が生米を食べても我々のようにお腹を壊さないのは彼らの消化能力が高いためであろうが、どうやら人類は進化の過程でその能力を失ってしまったらしい。
ここで筆者の頭にはまた別のことが浮かんだのであった。
2.ビタミンC合成能
健康食品なんかの表示でよく見るビタミンC。酸っぱい飲み物のラベルには大抵レモン〜個分のビタミンC!などとよく書いてある(レモンのビタミンCの量はそんなに多くないって聞いたんですけどホントなんですかネ)。
そんなビタミンCであるが、人間以外の哺乳類は殆ど自分でビタミンCを合成可能らしい。
ではなぜ人類がビタミンCを自ら作れないのかというと、未だもって確定的といえる説はないようなのだが、どうやらブドウ糖との兼ね合いにあるとのこと。
いずれにせよ人類は進化の過程でビタミンCの合成能力を失ったことは確かなようだ。
ビタミンCはストレスに対抗するのに必要な栄養素であるらしい。
進化の過程でビタミンC合成能力を失った人類が、ストレス社会である現代において苦しんでいるのはいうまでもない。
こういう時代にビタミンCを自ら合成できたならどんなに良いことだろう。
3.新人類の誕生
ポストアポカリプスが実現した場合を考えてみる。
街角には肩パッドをつけたモヒカンがバイクでヒャッハーし、ボロボロのスーパーマーケット跡地にて食料を漁る人々。お金はケツ拭く紙にもならず、信じられるものは自分だけ。
そういった時に、アルファ化されていないデンプンでも消化できるというのは素晴らしい強みである。
進化の過程で能力を失うことと同様に、進化の過程で必要になればいずれ人類はその能力を取り戻すに違いない。
そういうことを考えていると、自分の横でスルスルと二郎系を啜り込む友人は間違いなく自分よりも新人類に近いのだろうと思った。
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