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ロックオンのあれこれ【攻略】

 みなさんは『ロックオン』という言葉をご存じだろうか。初出は公式BLOGの「最後の一押し」の記事にあるかと思う。

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 記事にある通り、簡単に言えば「一切れの現物」のことだ。アタマからハダカへと移っていく上でこの概念がどれだけ有効であり、そして重要なのかをこれから述べて行きたい。今回もコンプライアンスにより途中有料となるがご理解戴く。

ロックオン、その2つのメリット

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 ロックオンには、攻守両方のメリットがある一挙両得の構えであると言える。ここでそれぞれ考え方を学んでいきたい。

■攻撃的なメリット

 単純に打ち出した相手の不要牌であるから、もし後に掴めばほぼ確実にツモ切られる牌としてカウントできる。ロックオン対象のプレイヤーに対してアタマレースを優位に展開することが可能となる。

■守備的なメリット

 もし仮にロックオン対象がハダカに迫ったとして、最後の最後でフリテンに受けることはできないから確実な安牌として数えることができる。これは巡りの問題で相手にアタマレースの先行を許してしまった際に有効に活用できる。

そもそも一枚減るんじゃないの?

ロックオン牌と生牌を比較した時、みなさんが気にすることと言えば「そもそもアタマの受け入れが一枚減ってしまうよ」という、いわゆる単純裸効率から来る受入れ枚数の減少である。本当に大したことはないから気にするのは止めた方がいい。この1枚差は、攻撃的なメリットの観点から簡単に覆る。手牌からのアタマ抽選の中で、ロックオン対象者に限り優先して打ち出される牌であるという点は非常に大きい。掴んだ時点で確実に1アタマ先行できる有利さは、一度でも3人ハダカの修羅場に身を置いた経験のあるアタマヘッズのみなさんには身に沁みていることだろう。具体的な差はアタマレースの進行具合と残りの生牌種類数に依る所が大きいが、よっぽどリードされている状況でもなければ十中八九ロックオン牌を残しておいて間違いはない。

先行時での優位は盤石

 ロックオン待ちは、アタマレースに先行してハダカとなった時に猛威を振るう。これもまた、最前に述べた攻守共のメリットが充分に活かされる。

 まず、攻撃的なメリットとして「押してくるロックオン対象者を確実に迎撃できる」点は非常に大きい。なんといっても掴んでしまえばフリテンの牌、黙って刺さる他にない。相手の方から観念して役満に飛び込んでくれるならば笑いが止まらない話だ。ロックオン牌は、迫りくる無謀なチャレンジャーを貫く必殺の槍となる。

 更に、守備的なメリットがある。もし仮に必殺の槍をすり抜け、ハダカで追いつかれて2軒勝負となったとしよう。それがロックオン対象者かロックオン非対象者を問わず、ロックオン牌はほぼ確実な安牌として活用できる。それはそうだ。もしロックオンしているなら単純にフリテンであるし、もう片側のプレイヤーももし途中で何か一牌の生牌を押していたらロックオン牌を持っている確率は限りなくゼロに近づく。このめくり合いで先に生牌を掴まされた所で、貴方はその瞬間に詰むことはなくただ安牌のロックオン牌を落とすだけでよい。ロックオン牌は、対峙するハダカ者の刃をただ一度防ぐ完全防御の盾となる。

 ここまでロックオンすることのメリットを述べた。では、その実効性はどうだろうか?ケース別に考えていきたい。

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