見出し画像

【仕事】 ペイパルのクーデター時にイーロン・マスクが全従業員に送った「伝説のメール」

イーロン・マスクを解雇しろ!

 
去る2000年、イーロン・マスクが経営する「ペイパル」で、部下によるクーデターが起こった。しかも、新婚旅行に行くタイミングを狙った計画的犯行。

そのクーデター後、イーロンが全従業員に送った「1通のメール」は、今でも伝説になっている。

 
━━━━━
■ スレッド転載 & 一部補足
━━━━━
ペイパルの実績は、ハンパではない。

・たった2年でナスダック上場
・20年間利用され続ける決済プラットフォームに

なぜペイパルほどの企業でクーデターが起こったのか?

しかも創業者のイーロンを解雇しろと。

 
ペイパルは「イーロン・マスク」「ピーター・ティール」という2人のカリスマが作った会社だ。

シリコンバレーのドン「ピーター・ティール」氏

ピーターの会社で働いていた人の中には、イーロンを良く思わない人もいた中、その論争が起きたきっかけはもちろん、イーロン本人の行動にあった。

テスラ経営責任者「イーロン・マスク」氏

・イーロンは社名をペイパルから「X.com」にしたかった
・システムに欠陥が見つかった時、イーロンのスピード重視の改善に疑問を持つ人が多数いた
・「世界の金融の中心」を創りたいイーロンと「決済企業」を創りたいと思っていたペイパル幹部のビジョンの差もあった

こういったすれ違いから、ついにクーデターは起きた。

狙われたのは「イーロンが新婚旅行に行くタイミング」

 
幹部からすると、イーロンを解雇するためには「1つの問題点」があった。

それは、イーロンにはカリスマ性と謎の説得力があったことだ。

 
つまり株主がイーロンの話を聴いたら、絶対に解雇する気がなくなるため、クーデターはそれを見越し「事前準備」の上で慎重に行われた。

イーロンは新婚旅行に行く前から、社内が「ソワソワ」していると気付いていたそうだ。ペイパルの幹部たちは、イーロンを解雇したいと考えている社員の署名を集めていた。

そしてイーロンが乗る飛行機が離陸した瞬間、クーデターが起こる!
 

ペイパルの幹部たちが、一斉に株主の元へ向かう!

・イーロンが辞めないなら集団辞職する!
・イーロンの経営やペイパルには問題がある!
・このままだとペイパルは倒産する!

何とか株主を説得

イーロンの解雇に成功!

・・・

イーロン・マスクはこの時、相当なショックを受けた。
 

・言葉にならないほど失望した。
・自分の全資産をつぎ込んで作った会社なのに。
・結婚生活を危険にさらし、説明のチャンスもないまま追い出されるなんて。

幹部たちは、イーロンに怒りをぶつけられるのを覚悟していた。
「イーロンが激怒しても誰も文句は言わない」と。

しかし、イーロンが社員に送ったメールは予想外の内容だった。
 

【メール抜粋】
やあ、みんな。

僕はペイパルが更なる高みへ行くために、新しいCEOを採用するタイミングだと思っている。そして僕は「会社を大きくする」ことよりも「新しいことをする」のが好きだ。
僕はこれから、現場を離れて優秀なCEO探しと広報に専念しようと思う。僕がCEO探しに専念できるように、信じられないほど優秀なピーター・ティールが経営を引き受けてくれることになった。

みんな、ピーターに協力して全力で会社をサポートして欲しい。僕はペイパルが「インターネットが可能にした最大のイノベーションになる」と信じて疑わない。

イーロン・マスクは「我が子を攻撃できない」と寛大なメールを送った。
 

クーデターを起こした幹部たちは、メールの内容に器の違いを感じたそうだ。

だからこそイーロン・マスクは今「未来を創る男」になれたのかもしれない。
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?