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【健康】 健康に良い食品は5つしか無い研究結果

■ 元TBSテレビ:取締役 ■
井上 弘

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『君達は報道によって世の中を動かす側の人間だ。対して一般国民は、我々の情報によって動かされる人間だ。日本は選ばれた人間である我々によって、白にも黒にもなる』


さすが「メディアと権威の影響力」を良く分かっている。何らかの事象を報道する際、その事象が真実であるかどうかは重要問題ではなく「株主などのスポンサー含む発信側が、受信側に認知させたいことを、事実を誤認させてでも真実だと認知させること」が、メディアと権威の役割の一つであり(まぁ金が絡んでいる以上、いわゆる「大人の事情がある」のは当然なんだが)この記事の前提として一つ言えるのは「圧倒的多数の人々が報道内容を真実だと認知」したその時、その内容は真実になるということである。

■ 参照記事:健康トリビア

■ 健康 ■
健康に良い食品は5つしか無い研究結果


まず結論を述べる。

(本当の意味で)健康に良いとされる食品は「5つ」のみ。

1:魚
2:野菜と果物
3:茶色い炭水化物
4:オリーブオイル
5:ナッツ類


逆に「悪い」とされる食品は、白い炭水化物や加工肉、添加物てんこ盛りの食品など。

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一見正しそうな「科学的根拠の無い健康情報」に惑わされてしまわない為には?

以下、転載。

健康になるためにと果汁100%のジュースを飲んでいる人がいる。また、βカロテンやリコピンといった成分を気にしている人も多い。テレビ番組などで紹介された食材を意識的に多く摂る人もいるだろう。
実は、生の果物をそのまま食べるのは健康に良いが、果汁100%のフルーツジュースは健康に悪いことが、複数の研究から分かっている。βカロテンやリコピンといった成分が体に良いという科学的証拠(エビデンス)はない。
様々な食材をエビデンスベースで5グループに分類し「体に良い食品」と「体に悪い食品」を明らかにした『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を上梓したUCLA助教授の津川友介氏に、本当に正しい健康情報の読み方を解説してもらう。

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■ 情報の民主化の弊害
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巷には「科学的根拠がない健康情報」が溢れている。

インターネットの発展もあり、健康に関する情報が入手し易くなったが、その一方で多くの間違った情報も溢れる様になってしまった。果たして、今あなたが信じている健康情報は本当に正しい情報だろうか?

「科学的根拠のない健康情報」とは、一見正しそうな以下のようなものが該当する。

1:炭水化物は健康に悪く、食べると太る
2:βカロチンやリコピンは健康に良い
3:果汁100%のフルーツジュースは健康に良い

これらはすべて間違いと言っていい。

【1】
「炭水化物は健康に悪く、食べると太る」という考え方は、実は正確ではない。炭水化物の中にも「健康に良く、食べてもあまり太らない炭水化物(健康に良い炭水化物)」と「健康に悪く、食べると太る炭水化物(健康に悪い炭水化物)」があるからである。
 ━ 最先端の医学では『白米は体に悪い』が常識だ。

「健康に良い炭水化物」とは、玄米、全粒粉、蕎麦のように精製されていない炭水化物のことであり「健康に悪い炭水化物」とは、白米、小麦粉、うどんのように精製されている炭水化物(砂糖もこれに含まれる)のことである。

【2】
βカロテンを含んだ緑黄色野菜そのものは「病気の予防に役立つ」と考えられているものの、緑黄色野菜からβカロテンを抽出しサプリメントとして摂取すると、逆に膀胱(ぼうこう)がんや肺がん(ただし喫煙者に限る)の発症率が高まることが、複数の研究によって明らかになっている。

リコピンに関しては有害であるという研究結果がないだけまだマシかもしれないが、抽出されたリコピンを摂取することで病気を予防したり死亡率を下げたりするということを示した研究はない(リコピン摂取によって悪玉【LDL】コレステロールが減ったという小規模な研究が2007年と2013年に発表されたが、実際に脳梗塞などの病気を予防したという研究結果はない)。

どのような「食品」を食べるのかが重要であり、それに含まれる「成分」に捉われてはならないということを教えてくれる良い例である。


【3】
「果汁100%のフルーツジュースが健康に良い」という考え方も正しくない。実はフルーツジュースと加工されていない果物とでは、健康に対する影響が180度異なることが分かっているのだ。

最新の研究によると、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高い一方で、果物の摂取量が多い人ほど糖尿病のリスクは低いことが明らかになっている。果物の中でも、ブルーベリー、ブドウ、リンゴを食べている人では特に糖尿病のリスクが低い。体重との関係においても、フルーツジュースを飲む人ほど体重が増加している傾向がある一方で、果物を食べている人ほど体重は減少していると報告されている。

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■ 医師や栄養士が正しいとは限らない
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「でも、医者や栄養士がそう言っていたのに」と思う方もいるかもしれない。専門の資格を持っていると正しいことを発信しているように見えるが、残念ながらそうとは限らない。

■ 美容成分「レチノール」についても同じである

医学部ではあまり食事や栄養のことを習わないため、医師は食事に関するきちんとした知識を持っていないことも多い。2008年に行われた調査の結果、アメリカの医学部のわずか27%でしか最低限(年間25時間)の食事や栄養に関する授業が行われていなかったことが明らかになっている。

アメリカの医学部ですら、食事と栄養のことを十分時間をかけて教えていないことが問題視されているのだが、日本ではもっと遅れていると思われる。

栄養士は「このような食事をすれば健康になる」というルールを一般人に指導することに関しては秀でているが、そのルールがそもそも本当に科学的根拠に基づく正しいものであるかどうかを判断するために必要な専門知識(統計学や疫学と呼ばれる学問)を持っていない人もいる。

また「〇〇が健康に良い」という情報は、商品の売り上げに大きな影響力を持つため、科学的根拠のない健康情報がマーケティングの一環として利用されてしまっているという側面があることも忘れてはならない。

■ メディアの情報は「金」で操れる事実

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■ 5つのグループ
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健康に良いかどうかで5つのグループに分けて考える。

すごく単純化して考えてみると、すべての食品は5つのグループに分けられる。健康に良いことが複数の研究で明らかになっている食品をグループ1として、健康に対して悪影響があることが複数の研究で示されているものをグループ5とする。

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論文はあるものの、少数の研究でしか健康に良い可能性が示唆されていない食品はグループ2、逆に少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている食品はグループ4、そのどちらにも当てはまらず、健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品がグループ3である。

そうすると、私たちが日々口にしている食品のほとんどは中間のグループ(グループ2、3、4)に該当することがわかる。

皆さんが新聞やテレビなどのメディアで毎日のように目にしている「体に良いということが最新の研究で明らかになった」と謳われている食品のほとんどはグループ2の食品である。つまり、健康に良いという研究結果が1つ2つあるかもしれないが「本当に体に良いのかどうか?」について、まだ確定的なことは言えない段階の食品である。数カ月後には同じ食品が「最新の研究で健康に悪いことが分かりました」というニュースを目にすることになるかもしれないし、実際にそういったことはしばしば起こる。

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そのような「賞味期限の短い健康情報」に一喜一憂することにあまり意味はない。目新しさや話題性は無いかもしれないが、やはりすでに健康に良いことが長年の研究から支持されている食品を日々の食事に取り入れることこそが重要だと言えるだろう。

長生きするためには、科学的根拠に基づいた正しい食事をとることが最も確実である。どのような食事をとれば、がんや脳卒中などの病気になりにくくなり、長生きできるようになるかに関しては数多くの研究結果が存在している。

この科学的根拠に基づいた本当に健康になれる食事を理解しておけば、巷に溢れる「最新の研究結果によると・・・」という枕詞でスタートする玉石混淆な記事や情報に惑わされることもなくなるだろう。


この分野における研究の数は多く、科学的根拠の層が厚いため、1つ2つの「最新の研究」によって結論が覆ることは考えにくいからだ。

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■ 不動の「健康に良い食品」5つ
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では、具体的にどのような食事すればよいのだろうか。健康になりたければ、前述のグループ5の健康に悪い食品をグループ1の健康に良い食品と置き換えればよい。

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数多くの信頼できる研究によって本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と現在考えられている食品は、

1:魚
2:野菜と果物(フルーツジュース、ジャガイモは含まない)
3:茶色い炭水化物
4:オリーブオイル
5:ナッツ類


逆に、健康に悪いと考えられているのは、

1:赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)
2:白い炭水化物
3:バターなどの飽和脂肪酸

つまり、白米や小麦粉を使った白いパン、うどんといった精製された炭水化物、牛肉や豚肉、バターは避け、玄米や全粒粉を使ったパン、蕎麦、魚、野菜、果物、オリーブオイル、ナッツなどに置き換えるということだ。このような食事をすることで、脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を減らし、健康を維持したまま長生きする確率を上げることができる。

注意してほしいのは、私は加工肉、赤い肉、白い炭水化物などは「体に良くない」と説明しているのであって「食べるべきではない」と主張しているのではないということだ。


甘いものが好きな人にとっては甘いものを食べることで幸せな気持ちになり、幸福度が上がるかもしれない。そういう人にとっては、甘いものをゼロにすることで健康にはなるけれども、人生がまったく楽しくなくなってしまうこともあるだろう。

そのような場合には、幸福度と健康を天秤にかけて、毎日少量の甘いものを食べるという食事を選択することも合理的な判断だろう。食事によって得られるメリットとデメリットを十分理解した上で、何を食べるかを選択すべきだろう。

転載 & 補足 EOF

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■ 余談
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この記事の最後に「良い意味で致命的な事」を記載しておこう。

上記の記事に「甘いものをゼロにすることで健康にはなるが、人生が楽しくなくなってしまう」とあるが、まさにその通りで「好きな事や興味がある事、あるいは、好奇心を満たす(良い意味での)行動を遮断する」のは、人生において得策ではない。

なぜなら突き詰めると、ストレスこそが人間の精神安定に強い影響を与えるからである。


しかし、どうしても好きなもの=甘いものなどを食べ続けたい人からすると、やはり健康への悪影響も気になる・・・

ソコでだ・・・率直に記載しよう。

『オート・ファジー効果を活用』するのだ。

オート・ファジーは「体内の毒素(厳密には、細胞内に取り込まれた毒素)」をも除去・分解する・・・つまり、多少健康に悪い食品をとっても、オート・ファジーを発動させればある程度、悪影響を相殺できるのだ。

まぁ何れにせよ結論としては、

「健康に良い食品を優先しつつ好きなものを食べる & オート・ファジーを意図的に発動させる食生活が最強」ということだ(笑)。

【信念】
未練はあるが、悔いはない。

この世の中、どうしても未練は発生してしまう。
今「ソコのあなた」が、どう思っているのかも分からない・・・ただ、何事においても「可能な限り悔いのない選択をした上で行動していく」事こそが重要なんだと、私は【確信】している。


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