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昔のやりかた①

おじさんが子供の頃にはあったけど、いまは殆ど見かけないもの、あるんだけど全く変わってしまったものなんかの使い方をおしえるね。

①栓抜き
今は、飲み物って殆どペットボトルでしょ。でもおじさんが君たちくらいのときには、ビンかカンしかなかったんだよ。今でもビールなんかはビンやカンがあるよね。でもパパがお家で飲むのは缶ビールじゃない?ビンは重たいし嵩張るから。でも昔はコーラもジュースもビンかカン。で、ビンだと開けるのに道具が必要なんだな、「栓抜き」っていう。お家に無い人もたくさんいると思う。さっき言ったように瓶ビールでも飲まない限り必要じゃないからさ。ビンの蓋はペットボトルのように手で捻じっても開かない。蓋は王冠っていう金属でしっかりとビンを塞いでいるから。王冠に栓抜きを引っかけてテコの原理を使って(無理やり)こじ開けるんだ。だから、一度開けたらもう蓋をすることはできないんだ、王冠が変形しちゃうから。缶コーラが一般的になる前はビンに入ったコーラの販売機があったんだけど(上の写真)、今と違って、機械にビン入りのコーラが刺さっているんだ。お金を入れて機械のドアを開けてビンを引っこ抜く、そして、販売機に備え付けの栓抜き(中央下)にビンの先を突っ込んで、王冠を引っかけてビンのお尻を「エイっ」て下に傾けて栓を開けて飲んだんだよ。懐かしいぜ!
えっ、お茶とか水?そんなもの売ってなかった。お茶や水をわざわざ買って飲むなんてことは誰も考えていなかったと思うよ。

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②缶切り
昔は缶詰を手で開けることはできなかったんだよ。指を引っ掛ける穴なんてなかったから。なぜ?って、今考えれば不便だと思うけど、そういうものだと思ってたから何の不思議もなかったね。イージーオープン蓋っていうんだね、最近の手で開けられる缶詰の蓋のことを。だから昔はイージーじゃなかった。今の缶詰の底と一緒、ただの金属の板状だった。どうやって開けたかっていうと「缶切り」っていう道具を使ったんだ。缶切りには縦型と横型の二つのタイプがあった。

☟縦型

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☟横型

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どっちも缶の縁に缶切りを引っ掛けて少しずつ穴を開けていくような感じで切っていくんだけど(これもテコの原理だね)、縦型は缶切りを縦にして持って、前に倒すようにすると穴が缶切りの向こう側に開く。だから少しずづ手前に向かって缶切りを移動させて(自分に近づく方向に)切っていくんだ。対して、横型は缶切りを横に持って、握りを下に押すようにすると穴が缶切りの手前側に開く。なので少しづつ向こう側に移動させて(自分から離れる方向に)切っていくんだ。わかるかな?たぶん、早く開けられるのは縦型、力が入れやすいのは横型だと思う。おじさんは縦型派でとっても早く開けることができたんだよ。桃やパイナップルやみかんの缶詰、おいしかったな。

思ったより文章が長くなっちゃったから、続きは次回。

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