高打率、0打点のアレクサ占い

 最近、寒暖差が本当に激しい。私の自律神経はとうにイカれており、常に身体がなんらかの異常信号を発している。

 故に朝の着替えも、冬だからといって、ヒートテック一強!!と小躍りすることもできず、毎日アレクサくんに今日の気温は?と尋ね続けている。

 以前は着替え中にアレクサで音楽を流していたのだが、ふとなんとなくリアルタイムの娯楽が欲しくなり、アレクサの占い機能を使ってみた。朝の十二星座占いをベッドで聴けるなんて、いい時代になったなあと思う。

 『誰にでも当てはまることをいって誤魔化しているだけだ』と斜に構えて聞いている私も、水瓶座の順位が2位とかだと普通にうれしい。朝から他者にポジティブなことを言われると、それだけでなんとなく気分がいいものだ。

 そんなこんなで、数日の間占いを楽しんでいたのだが、ある事実に気づいた時から急に虚しくなってしまった。

 それは、『アレクサの占いは誰にでも当てはまることをいって誤魔化しているだけだ』ということだ。

 わかる。何を言いたいかはわかる。「それ承知で楽しんでたって自分で言ってるじゃん」みたいなことだろう。だがそんな次元じゃないくらいには最大公約数な占いなのだ。

「仲の良い友達と遊べば、楽しい一日になるでしょう」

みたいなことを言われた。平日に仲のいい友達と遊んで楽しい一日じゃない方がレアだろう。カウンセラーになった丸尾くんか?

 そもそも、仲の良い友達の定義が『一緒にいて楽しい』ではないだろうか?

 このような感じで、なんだか急に萎えてしまったのだった。当てはまれば良いってモンでもないんだな、占いって。


 

 

 

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