Mリーグにおける、打牌批判の是非

 こんばんは。連日Mリーグの話で申し訳ない。Mリーグが何か知らない人は、麻雀のプロリーグとだけ、把握してくれればそれで問題ない。

 麻雀という競技を配信すると、どうしても「打牌批判」というものが発生する。打牌批判とは読んで字の如く、選手の打牌選択をインターネット上で批判する行為のことを指すが、昨今、この打牌批判が度々話題にあがるので、今後の自分を戒める為にも、ここらで自分の中で線引きをしていこうと思う。

 「線引き」という単語を見て、「打牌批判はアウトだろ!!」と憤慨する方もいらっしゃるだろうが、私は打牌批判にもいろんな種類があり、その中の数種は許容されるべきだと思っているので、できれば結論を見てからもう一度憤慨していただきたい。


 それでは分類を始めていこう。まずは、打牌批判の送信先からである。これは大きく分けて

 ①選手個人のブログ、Twitterのリプライ等に直接書き込む
 ②自分のTwitterや匿名掲示板のような場所で書き込む

この2種類がある。①は論ずるに値しない。完全にアウト。

なんか勘違いしている人間が多いが、そもそも面識のない人間に対して、いきなり批判から入ったりしていいわけがない。『ネットだから許される』なんてことは幻想でしかなくて、現実世界でやってはいけないコミュニケーションは、ネットでもやってはいけない。

もし初対面の社会人に向かって、「あの仕事俺だったら上手くやれたけどね〜〜」って言い放つような人間だったら、まあ勝手にやればいい。孤立するだろうけど。

 そして、②。こっちは許される場合もあるだろう。というわけで、今度は②の中身を分類していく。

 A 結果論や、神目線から「こっちの打牌のほうが良かった」と書くパターン
 B 自身の麻雀の腕に自信があり、間違いを指摘するパターン
 C 選手の見た目や所作について言及するパターン
 D 確率に基づき、批判するパターン

大まかに分けて、この4パターンではないだろうか。 

 ところで、皆様は上記の4パターンを、許されない順に並べるとしたら、どうなるだろうか。

私は、B≧D≧C>A

の順に許されないと思う。

 まず、BとD。私は、普段我々が打ってる麻雀と、Mリーグの選手が打ってる麻雀は、全然違う競技だと考えている。

我々一般人は、リーグ戦即ち、『年単位でポイントを争い、同じ対戦相手と繰り返し戦う麻雀』を経験したことがない人間が大多数である。上記のような特殊な環境だと、対戦相手によって打牌を変えたり、所作による読みといった、『人読み』のウェイトも大きくなってくるのではないだろうか。

その辺の雀荘でカップ焼きそば食いながら麻雀してる我々とは違う。対面が誰かもわからんネット麻雀とも違う。その辺をもう少し考慮した上で、発言することが好ましい。

 次にC。単にハゲだのデブだの言ってる、誹謗中傷でしかないものはまず論外として、これに関してはショービジネスの側面がある以上、しょうがない部分もあるのかなとは思う。

よくマナー警察が話題になるが、Mリーグの理念から考えれば、多少言われるのは許容するしかない。

個人的には大好きな仕草だが、萩原選手はリーチ後のめくりあいで、熱くなってツモ牌を全く見せてくれなくなったりする。ああいうのは視聴者ファーストで考えると、よろしくはないのかもしれない。

 最後にA。打牌批判の話題になると、よくこのパターンが一番問題視されているような気がするが、個人的にはこれが一番許容されるべきなんじゃないかと思う。

 「初心者に広まってるな〜」って受け流すのもプロの仕事ではないだろうか。そういうライト層を取り込むのもMリーグの目的の一つなんだから、ここにキレてお気持ち表明したり、ブロックしたり、レスバトル仕掛けに行くのは、ちと大人気ないのではないだろうか。
 
 

 という訳で、私の個人的な結論としては、『個人のTwitter等で、うすっぺらい批判をしてる層はセーフ』である。「リーチしないほうが良かった」とか「シャンポンの方が残り枚数多かった」とか「捨て牌で国士できてた」とか、ふわふわした打牌批判、オーケー。


 ここまで書いておいて本末転倒だが、結局打牌批判している人間の大半が変に喧嘩腰で、言葉が汚いから問題になるのではないだろうか。『雑魚』だの『下手』だのつけなくていい言葉つけて。


 君らがやってるそれは、打牌批判じゃなくてただの誹謗中傷なんじゃないのか。


 

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