環境が生む、障害児

皆さんは「環境による障害」と言う言葉を聞いた事がありますか。

これは保育士や保育の現場などで使われる言葉です。
家庭などの環境によって、障害を持っているかのような様に発達が著しく遅れる。
こういったことを指す言葉です。

この環境による障害で最もよく見られるのは
・発語の遅さ
・歩行の遅れ

この2つが主に挙げられると思います。


まず言葉の遅れについて。
これは両親が子どもに対してあまり言葉をかけていないことに原因があります。
例えば痛かったときには「痛かったねー。」と気持ちに寄り添ってあげたり、オムツを替えるときには「おしっこで気持ち悪かったね。」
などと言葉をかけたりしてやることです。

言葉を聞く機会が減っていけば減るほど、その子の言葉の発達はどんどん遅れていきます。
もちろん個人差は大きく、家庭内での言葉がほとんどなくても保育園などの限られた人たちとのコミニケーションで会話ができるようになる場合もあります。
ところが、やはり基礎的な部分になるのは親子での会話です。
ここがしっかりとしていない限り、子どもの言葉が爆発していく機会は無くなっていってしまうでしょう。


それから歩行の遅れについて。
最近は早く歩かせたいお父さんお母さんが多いので、かなり積極的に無理矢理歩かせようとする人も多いかと思います。
そのためハイハイから得られるはずの大事なことが身に付かないまま歩き始めてしまう。

と言うことで、10ヶ月、11ヶ月ぐらいまではなるべく歩かせないでハイハイさせることを推奨している意見も増えています。

ところが、促さない人と言うのはこんなものではありません。
1歳を超えているのに歩かなくても何も働きかけをしない。
というか、ほとんど育児放棄、ネグレクトである場合が多いです。

やはり物事と言うのは極端ではダメで、ちょうど良いその子に合ったところを探してあげる。
これが1番のでしょう。

ある程度ハイハイをできるようになったら、今度はつかまり立ちできる環境を作ってあげる。
こういった働きかけが非常に大事になってくるかと思います。

いかがでしょうか。
現場では言えませんが、大体保育園に1人や2人はこういった家庭の人がいますね。
こういった人々とどうやって付き合っていくかは、今後の保育士の大きな課題になっていくことかと思います。

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