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普通の5期生推しがマネージャーになる話 第1話「はじまり」

?:「〇〇〇〇です。よろしくお願いします!」
?:「よろしくお願いします!」

ここから僕の新しい挑戦が始まることになった。

_______________

半年以上前

僕、〇〇〇〇は神奈川に住む普通の高校生。
どこにでもいるような、乃木坂46のファンである。

5期生が加入した頃からファンになり、
ライブ、ミーグリに行くために
3年間ずっとアルバイトをしてきた。

高校生活3年間の青春は、ほとんど乃木坂。
本当に楽しい青春を送ってる。

ある日、僕宛てに1通の封筒が届いた。
封筒の中には、3つ折りの手紙?のようなものが。
その手紙らしきものには、このように書かれていた。


拝啓
酷暑の候、ますますご健勝にお過ごしのことと
存じます。

いつも乃木坂46を応援してくれてありがとう。

君の乃木坂46のファンとしての活動は
運営である私たちもいつも拝見している。

特に君のような若い子のファンが最近増えている。
乃木坂46がここまで活動して来られたのも
君たちのおかげだ。感謝する。

そんな君に私から、ある提案をさせてほしい。

是非、来年の4月から乃木坂46のマネージャーとして
私たちに力を貸してくれないだろうか。

返事は、君から直接聞きたいと思う。
突然の提案で申し訳ないが、検討をしてほしい。

乃木坂46合同会社 今野義雄


そして最後、名前の下には
事務所の電話番号が記されていた。
これは、夢ではない。間違いなく現実である。

大好きな乃木坂を近くで支える。
こんな仕事が僕の元に舞い込んでくる。

〇〇:「……………」

完全に言葉を失ってしまった。

絶対になれると思っていなかったマネージャーの仕事。
今、僕はその道を切り開く手前に来ている。

〇〇:(何で選ばれたんだ……?)

そして数日後、
手紙に記されていた電話番号つまり乃木坂の事務所から電話があり、事務所に来るように言われた。


約束の日
乃木坂の事務所があるビルにやってきた。

ビルの中に入ると
エントランスでスーツ姿の男性が迎えてくれた。

?:「もしかして、〇〇さんですか?」
〇〇:「あ…はい、そうです。」
?:「お待ちしてました。
   私、乃木坂46合同会社の□□と申します。
   よろしくお願いします。」
〇〇:「よろしくお願いします。」

渡された名刺を見る限り、乃木坂の事務所の方。

□□:「案内するので、着いてきてください。」

こうして、僕は会議室らしき部屋に案内された。

□□:「じゃあ、しばらくここで待機してて下さい。」

そして□□さんは部屋を出て行った。


10分後
□□:「お待たせしました。
    今野さん、こちらです。」
〇〇:(えっ、今野さん!?)
今野:「初めまして、今野義雄です。
    君が〇〇くんかい?」
〇〇:「はい、〇〇です!」
今野:「わざわざ来てもらって、すまないね。
    早速だが、今日は答えを聞かせてほしい。
    私としては君がマネージャーとして
    相応しいと思ってね。」
〇〇:「どうして、相応しいと思ったんですか?」
今野:「5期生の活躍は見てくれてるとは思うが
    彼女たちは、加入して2年目で
    ここからもっと躍進していく世代だ。
    そして、若い彼女たちを一番支えられるのは
    彼女たちと同じ世代だと思ってね、
    〇〇くんを選んだんだよ…。」

そして、今野さんとの話が続いていく。
時間が次第に過ぎていき、気づけばもう1時間。
その間で質疑応答をして、入社した後のことなど
どこかにある不安な気持ちも和らいでいった。

そして………

〇〇:「やります!」

今野:「ありがとう!来年の4月からよろしく。」
〇〇:「はい、こちらこそお願いします。」

こうして僕は、乃木坂のマネージャーの道を
進み始めた。


やがて月日は流れて、2023年になり
無事に高校を卒業して、4月がやってきた。


4月1日の入社式を終えて、
マネージャーとしての活動が始まった。

今野:「それじゃあ、今日から頼むよ。
    5期生のみんなに挨拶しに行くよ。」
〇〇:「……………」
無言の中、緊張して表情が硬くなってしまう。」
今野:「緊張してる?」
〇〇:「はい。
    何度もライブやミーグリに行ってましたが
    間近でメンバーに会うことは初めてなので。」
今野:「wwwww
    まあ、仕方ないことだね。
    でも5期生と同じ世代だからこそ、
    彼女たちと分かり合えることもある。
    支えてあげれくれ。
    じゃあ…ちょっとみんなを集めるから
    ちょっと、待っててくれ。」

そして、部屋に入って行った今野さんが
「みんな、ちょっと集まってくれ!」と声を掛けた。

今野:「今日は、新しくみんなのマネージャーに
    加入する人を紹介する。」

ドアの向こうから今野さんの声が聞こえる。

今野:「それじゃあ、入ってきてくれ!」

緊張が頂点に達しているが、進まなきゃ始まらない。
僕は勇気を振り絞って足を進めた。

そして、ドアの向こう側へ入った。


第2話へ続く………