記事一覧
栽培
毎日、頭に水をあげていたら花が咲き実がなった。
砂時計
砂時計の砂に「時間」と掘る。
都知事選7・7
短冊に願いごとを書いて投票する。
謎がとける
猛暑で長年、解けなかった謎がとける。
とろけるスマホ手
スマホが猛暑で溶けてしまい手になる。
燃えるスイッチ
そのスイッチは燃えているので手がだせない。
黄
私の信号機は黄色のままだ。
化粧
女は皆、顔に絵を描く画家である。
Switch
太陽がするどく照り光る暑い夏の真昼であった。
上空からなにやら長い紐のようなものが垂れ下がっている。
彼は両手を上にあげて、その紐を力いっぱい引っ張った。
「カチッ」と音がした。すると辺り一面が夜になり急に涼しくなったのである。
裏。美人
彼女は正面からみると完璧な美人だが、後ろからみると美人ではなくなる。
走る足
私は歩いているが、足は走っている。
書かれる
私が書くのではない、言葉によって書かれるのだ。
哲学者
哲学書を笑いながら読む。
自動
ある朝、工場に出勤すると工場長は「全部自動でやってくれるから君は帰りたまえ」と言うので、私は家に帰った。
理髪師
その理髪師には悪い癖がある。
街を歩く女性の髪を切ってしまうことだ。
さらに悪いことに、それを仕事であると思い込んでいる。
透明人間
その透明人間は突然失踪してしまう。