完璧な天国というような世界はない。幸不幸や善悪が共存しないで、幸福と善だけに満ちた世界に耐えられる存在はあり得ない(たとえ架空だとしても)。 うまい喩えではないかもしれませんが、磁石をなんど切ってもS極とN極ができるように、幸不幸や善悪もどちらも一心同体であって、分離させるのは不可能と予想されます。善と幸福だけを抽出しようと思ってもやはり悪と不幸が入り込んでしまう。 同じく平和についても、有事を意識した上での平和であり完璧な平和など考えることはできない。平和は追求するもので
上と下について。上とは何か? それは大地の上である。下も同様に大地に向かって下という意味である。もし大地あるいは地球のない場合、上下はまったく意味をなさない。つまり宇宙空間では上下という概念がない。 ならば昼と夜についてはどうか? これも太陽光が地球に当たっている部分を昼と呼び、そうでない部分(地球の影)を夜と名づけている。 ということは、地球がなければ昼も夜もないことになる。難しくいうならば、昼と夜はその言葉の中にすでに地球が考慮されている。なぜなら地球がなければ昼も夜も
「問う」とはどういうことか。いまここで何かわからないことを問うているとする。「問う」とはその何かわからないもののほうに向かって問うていることだ。 つまり方向性のようなものを含んでいる。しかし、どの方向に向かっているのだろうか。だって問われているものはわからないのだから、わからないものに向かう方向などあるはずないではないか。 では「問う」ことに方向性はないとしてみよう。〈何かに向かって問う〉というありかたなしに問うことができるのだろうか。これでは想定される(問われている)対象と
「選挙に行きましたか?」 「それはNO選挙だね!」