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40代フォトグラファー。ポートレイトで人を4割増に綺麗に撮るよういつも心がけています。…

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40代フォトグラファー。ポートレイトで人を4割増に綺麗に撮るよういつも心がけています。2018年より東京在住、時々ニューヨークでも活動中。動画の撮影も半分くらい。才能豊かで心優しいデザイナーの妻と、レゴ大好き8歳の息子と3人家族。www.tomohisakinoshita.com

最近の記事

アメリカの大学で授業をしてみました

ニューヨークに住んでいた頃よく撮影で使っていたスタジオのオーナーの Jamesから連絡がきました。 Jamesはフォトグラファーとして35年くらい活動していたんですが、コロナがアメリカで蔓延したタイミングでスタジオを閉め、今はロチェスター工科大学という学校で助教授をしているとのこと。僕が日本に帰国してからはほとんど連絡が取れていなかったので、急に何だろうと思ったら、彼の持ってるクラスで色んなフォトグラファーを呼んで面白いことをやりたいとのことでした。 僕はニューヨークで活

    • 写真との出会い〜今まで VOL.03

      前にアシスタントのとこまで書いたのでちょっと続きを、、 富田さんとこでは3年ほどお世話になり、スタジオに置いてあったVogueとか毎日見て勝手にページを切り取っては家でスクラップをしていました。 ネットもyoutubeがまだ始まったばかりくらいで、動画はガラケーで撮ったものが主流。海外の撮影風景を見ようと思ったら、海外の雑誌の片隅にある目次なんかのスナップから情報を得るくらいでした。 虫眼眼で雑誌を拡大して見て、あの写真は何ミリのレンズを使っているんだろうとか、雑誌に写

      • 冷凍保存

        前回まで過去のことをドヨーンって長く書いちゃってお恥ずかしいです。 僕が好きな写真の話をちょっとします。 綺麗な写真ってずっと残るものですよね。世の中はトレンドとか色々あると思うんですが、人が綺麗な姿を残したいって、7万年前から化粧を始めた人類の思いだと勝手に定義してます。 そこで、昔はフィルムで撮影すると、普通に撮ってもどうして暗く写ったりするんだろうって、最初はつまずきました。 理由は色々あるんですが、レンズとかカメラのトンネルを潜って、フィルムの乳剤面に光を届ける

        • 写真との出会い〜今まで VOL.02

          前回の続きなんですが、 僕は学生時代になんだかやり残したことがたくさんある気がして、その後の進路にも写真の仕事をしようと決めました。周りは皆就職活動をしているものの、就職氷河期真っ只中の時代でした。今ではロスジェネとか言われる世代です。 ただ、人が生きる限り世の中は何らかの広告を出し続けるわけだし、写真の仕事は逆にデジタル化にシフトして面白くなっていくだろうという空気がありました。今ほどインターネットのメディアも盛んでなかった分、写真からの情報力もあったと思います。 学校の

        アメリカの大学で授業をしてみました

          写真との出会い〜今まで VOL.01

          僕の写真との出会いは19歳の頃です。当時の僕は友達はほとんどいなく、毎日図書館で美術書や写真集を眺めていました。 何気なく手に取った50年分の日本の広告写真の年鑑を見て資生堂の広告がズラーっと目に飛び込んできて、頭から離れませんでした。 それらは日本の高度経済成長期と共に広告の一時代を築いていたのが、はっきりとわかるようでした。 中でも60年代から90年代までほとんど一貫して出てくる写真家の名前がありました。その人の名前は横須賀功光さん。僕はどうやったらこんな写真が撮れるんだ

          写真との出会い〜今まで VOL.01

          撮影の言葉の面白さ

          写真を撮る行為を日本語では『撮影』と呼び、海外では『photo shoot 』などと言ったりします。*他にも言い方は様々ありますが 20代の頃、通っていた美大の授業で先生から教わったことがあります。撮という言葉は、元は数字を表す単位として古代中国から伝わったらしく、 灼の1/100だとか色々数字を用いて使っていたとか。日本では江戸時代くらいからは、物凄く数の小さな微小なものというぼやけた表現に少しずつ変わっていったそうです。もちろん『真を写す』ことが要なのだが、今となっては

          撮影の言葉の面白さ

          一途なフォトグラファー

          ほろ酔いになって雨の中ずぶ濡れのまま歩いていたら、急に思い立ってこのブログを書き出すことになりました。 僕の職業は日本でよく言われる名はカメラマン。 ただ、あえてここではフォトグラファー( photographer)と名乗って記してみようと思います。 そもそも人は肩書きや職業で分ける必要なんてなく、自分の生きている思いを誰かにぶつけたり、語れる場があるだけで素敵だと思います。だから、ここでは始まりは何にせよ、僕が今まで携わってきた写真中心の事象から、色んなエピソードや思いを

          一途なフォトグラファー