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恐れ
分離不安や緊張感は人一倍あったと思う。夫婦喧嘩が毎日のように行われ、いつか自分にも危害が及ぶんじゃないか?と思っていたことを思い出す。「こんな家もう嫌だ!」と思いながらも離れ離れになるのもいやだった。どうしていいかわからなかったけど、自分を守りたかったから、自然と物事に敏感になったんだと思う。
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そのうち私の思考は虚無感と厭世観に支配され、心の洞窟の住人となった。そして、そこから映し出される幻想や差し込む光を求める心象風景に酔いしれた。
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自分と向き合う時間を与えられた司法病棟での生活で、自分がどれほど傷ついていたかを思い知らされた。身の丈以上に『いい子』になりすぎて、他人の評価や自分の能力にこだわった結果、自分をコントロールできなくなり、自分の正当性を周囲に押し付けていたのではないか?自分を酷使し、それが自分の望んでいることではないと薄々気づいてはいたものの、自分の考え方や行動パターンに執着し、手放すことができなくなっていた。
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そこから逃れる方法として私が選んだのは、ドラッグを使って癒すことだった。それ以外の方法は思いつかなかったし、病的な美意識がそれにリンクして、どんどん深みにはまっていった。こうして過去を振り返りすぎると自虐に走ってしまうので、今日はこの辺でやめておく。
2015 4/21
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安心せよ。苦しみが極みに達すれば長くは続かない。
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