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人に気に入られるためには何でもする

 「人に気に入られるためには何でもする」のは意外かもしれないが、薬物依存症の人にもよく見られる特徴のひとつだ。今日は「自己満足」に焦点をあて過去を振り返った。常に虚無感、空虚感、退廃的な厭世観に悩まされ、充実感は一時的なもので、喜びや幸福感は "マッチ売りの少女 "のマッチのように一瞬のあたたかさと一筋の光で終わっていた。今思えば、そんな自分に酔いしれていたのかもしれない。

 もともと自己肯定感が低く、人から認められることを重視するあまり、本当の自分とはかけ離れた役割をいつの間にか演じていたと思う。そして、心の闇をどんどん掘り下げて、その領域に辿り着く人を期待して待っていたのかもしれない。求めていながら、奈落の底に引きずり込んでいたのは、まさに自分自身だった。

 他者との距離感や関係性がうまくつかめず、存在意義に囚われていたため、自分の行動や思考の主体が何であったのか全くわからなくなってしまっていた。その過程で仕事に対する報酬も自己矛盾を深めるばかりで、自分の心がどこにあるのか見失っていた。しかし、その原因も他でもない自分自身にあったとは、その頃は自分に余裕がなくて全く気づかなかった。

2015 4/13


怪物と戦う者はその過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。 深淵をのぞく時、深淵もまたこちらを覗いているのだ。

フリードリヒ・ニーチェ


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