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新たなビジョン

 見捨てられることへの不安が強く、他者から認められたい、好かれたい、必要とされたいと思い、ありのままの自分でいたいという願望よりも「こういう人物でいなければならない」という強迫観念に苦しんでいた。人は好きだが、自分に自信がなかったため、他者から評価されることに自分の存在意義を感じていたため、他者によって作り上げられた自分の偶像に支配されるようになっていた。

 そのことに気づいた頃には、私は本当の自分からかけ離れ、本当の自分を見せたら嫌われるのではないかという恐怖と不安から逃れられなくなっていた。本当の自分でいられるのは、薬物を使っているときと、好きな女の子と一緒にいるときだけだった。だから、身も心も完全に明け渡さない限り、自分を許すことができなかった。これが依存症の内的要因の一つで、自分との折り合いをつけることに長年苦しんでいる。

 私にとって必要不可欠なことは、調和のとれた環境で生活すること。そのための準備こそ、自分自身とうまく付き合っていく秘訣だと思う。そして自分の欠点をたたくのではなく、それを見つめて理解する。そう、自分の欠点は、自己成長のための重要な要素だから。

2015 4/14


人生は一冊の書物に似ている。愚かな者は、パラパラとそれをめくっていくが、賢い者は丹念にそれを読む。なぜなら彼は、ただ一度しかそれを読めないことを知っているからだ。

ジャン・パウル

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