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足を使う

 毎日、薬物依存について考え、その思いを日記に綴るなんて夢にも思わなかった。しかもその作業が「依存症」という問題だけではなく、他の欠点や問題に目を向ける時間や心の成長の役に立つ機会を与えてくれた。1日のうちに自己内観と祈りの時間を必ず設けるようにしている。まだ「罪悪感」や「正当化」に囚われてしまうことがある。

 これは難しいことだが、当たり前に存在していると思い込んでいる対象や物事を、できるだけ多くの見方をする時間を心がけている。言い換えるとコップを見て「コップ」と認識するだけではもったいない。そう考えるとスーパーで食肉を「新鮮だ!」「安い!」と思いながら見ている思考は、なんて残酷なんだろうと思った。自分が何を捉え、情報として蓄えているのかを咀嚼して抽象化していくうちに、意識の問題や心の在り方がみえてくるのでは?と思う。つくづく面倒なことを思いつくなぁと思ったが、そういった日々の積み重ねも自分が生きているうえでの贖罪につながる。思ったこと、感じたことにしっかりと「発見した!」という実感を持って生活したい。

 人の優しさや感謝の気持ちを軽く見たり、気づかないふりをして自分を甘やかしてきた過去にやりきれなさを感じる。だから今は、立ち止まる勇気をもって「何を考えるか?」よりも「どのように考えるか?」を大切にしていきたい。

2015 4/19


自分の欠点や弱点を克服する道はただひとつ、それを正しく認識することである。

ルドルフ・シュタイナー

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