Open Your Eyes Part2(明治維新の舞台裏と軍資金)
なんと「先週もっとも購入された記事の1つ」に選ばれました!ご購入された皆さま、本当にありがとうございます。引き続き、有益な情報が届けられるよう努めてまいります。
『Open Your Eyes Part1』は「日本銀行創設」の流れをお伝えしました。今回は「明治維新」から現代につながる歴史を追っていきたいと思います。
第1章:スカル&ボーンズ
1832年に第31代アメリカ合衆国陸軍長官及び第35代アメリカ合衆国司法長官を務めたアルフォンソ・タフトとウィリアム・ハンティントン・ラッセルがイェール大学に秘密結社スカル&ボーンズを設立。1856年にラッセル・トラスト・アソシエーション(ラッセル信託協会)として法人化し、組織の不動産を所有し、会員を監督しています。
このラッセル・トラストは、ウィリアム・ハンティントン・ラッセルを社長、ダニエル・コイト・ギルマンを初代財務責任者として設立されました。
後にギルマンは、カリフォルニア大学バークレー校及びジョンズ・ホプキンス大学の学長を歴任し、アメリカ全土、そして後には世界中の教育プログラムを支援するカーネギー財団の初代会長となるために退職しました。
また、ジョンズ・ホプキンス大学は世界の新型コロナ感染者数のデータを集計・発信し、2019年10月18日にジョンズ・ホプキンス健康安全センターが主催したウイルスパンデミックを演習した「イベント201」に参加した団体や企業は↑の図のとおりです。
ラッセル商会
ウィリアム・ハンティントン・ラッセルのいとこであるサミュエル・ラッセルは、ロードアイランドを拠点とするエドワード・キャリントン・アンド・カンパニーなどのプロビデンスの商会に代わって、主にトルコから中国へのアヘンの輸出と東アジアからの生糸と茶の輸入を中心に取引を行って莫大な利益を上げ、中国の広州にラッセル商会を設立。
拠点を上海に置き、横浜に支店を置きます。そこで得られた資金は、マサチューセッツ銀行の設立に寄与しています。
そのマサチューセッツ銀行は、現在のバンク・オブ・アメリカです。バンク・オブ・アメリカのロビーには意味深な3枚のフレスコ画が展示されています。この絵画に込めたメッセージを霜月やよいさんが解読しているので、気になる方はチェックしてみてください。
次にロードアイランドを拠点とする「プロビデンス」にまつわる情報を探っていきます。アメリカ1ドル札のプロビデンスの目はこれに該当するんじゃないかと思います。
また、ダン族について深掘りしたい方は『Open Your Door Part4』をご覧ください。(有料記事です)
ロードアイランドの歴史
1635年6月、イギリス生まれの神学者で、アメリカで最初あるいは2番目のバプテスト教会を創立したロジャー・ウィリアムスが、ナラガンセット族の酋長カノニカスからロードアイランドの土地を購入し、この植民地はプロビデンス(神の摂理)と名づけられました。
これは、神がウィリアムズと12人の「愛する友と隣人」を支え、この地に連れてきたというウィリアムズの信念に基づいた名前でした。1776年5月4日、ロードアイランドはアメリカのイギリス植民地の中で最初に独立を宣言しました。
ロードアイランド州の州章は「錨」で、モットーは「HOPE(希望)」です。調べていたら、マンガ『ONE PIECE』の主題歌が『HOPE』だったこともありました。これも偶然ではないと思います。
アメリカの奴隷商人のニコラス・ブラウン・シニアは、ロジャー・ウィリアムスとともにロードアイランド州の発展に寄与し、1763年のロードアイランド大学設立憲章の共同署名者でした。
1804年、ブラウンの息子ニコラス・ブラウン・ジュニアからの寄付により、ブラウン大学に改称しました。校訓は「 In deo speramus(我々は神のもとに希望を持つ)」というラテン語です。
ブラウン・ジュニアは中国との貿易で莫大な財産を築きます。つまり、プロビデンスの商会は「中国」に関わる貿易商社になります。その影響力は今も健在かと思われます。
ブラウン大学は日本との関係が意外に深く、慶應義塾大学の創設者の福沢諭吉は、ジョン万次郎の勧めでブラウン大学で西洋高等教育について学び、1868年に慶應義塾設立に至ったとされています。
また、王族・政財界から芸能界まで著名人を数多く輩出しています。連邦準備制度理事会(FRB)理事の過半数がブラウン大学出身者だったこともあり、2014年には世界銀行総裁と連邦準備制度理事会議長という金融経済最高の両ポストを卒業生が占めることにもなっていました。
その他、出身者にはCNN創業者のテッド・ターナーやロックフェラー二世の名も連ねます。
ここで、拠点をイギリスに戻し、明治維新の本丸、ジャーディン・マセソン商会について触れていきます。
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