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【助産師カウンセリング事例】おっぱいの異常?話を聞いていくとそれはあるサインでした

さいにゅうかん?ってなに?
ママのおっぱいを赤ちゃんがのんで、再び作られるときに、ママはゾワゾワした感じやピリピリした痛みやジンジンするのを感じることがあります。その正体はなんなのでしょうか?

*実際にママから寄せられた相談とその解決事例を載せていきます。

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ママから、おっぱいの痛みがあるということで、相談のお電話がありました。
訪問させてもらって、赤ちゃんの授乳の様子やママのおっぱいの状態を見させてもらって、お話をきいていきます。
赤ちゃんは上手に吸ってるけど、時々浅くなっちゃうから、おっぱいに傷ができるときはある。これも痛みにつながるけど、ママの訴える痛みとは違う。
熱はないし、おっぱいの状態からも乳腺炎の可能性はなさそう。ひとまずマッサージで右のおっぱいから母乳を出したあと、左をマッサージしていると、右に痛みを感じることがわかりました。
これは、まさに、催乳感。

ママのおっぱいを赤ちゃんがのんで、再び作られるときに、ママはゾワゾワした感じやピリピリした痛みやジンジンするのを感じることがあります。これを、催乳感といいます。


お話をさらに聞いていきます。
病院の母乳外来に行ったけど、15分くらいおっぱいみて、異常なしって言われましたと。
痛みがあるのになにもしてもらえなかったそう。
確かに催乳感を止めたり治したりすることはできないんですけど、この痛みの正体をきちんと教えてもらえたら。痛くて辛い、不安な気持ちによりそってもらえたらママも安心して、催乳感と付き合っていけるんじゃないかと考えました。
催乳感はおっぱいがつくられるサインであること、徐々に慣れてきたり、消えたりすることをお伝えし、ママが催乳感をポジティブに思える情報提供をしました。
ケアのあと1ヶ月ほど経ってから、もうあの痛みはなくなったと、ママから連絡がきました。あかちゃんもおっぱいを吸うのが上手になって、傷もできなくなり、母乳育児がたのしいし、楽になったそうです。
誰かが寄り添ってあげるだけで、ママと赤ちゃんはちゃんと前に進んでいける力がある、と信じてます。
(おうち助産師/小笠原)


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